【特別対談】古賀茂明vs高橋洋一

退職勧告に抵抗中!カッコイイ!なんか顔がハレバレしてるw
つうかさ、漏れはず〜と敵はお役人だと思っているから、安倍総理には期待していたんだ。
それをどうでもいい歴史認識とかヤスクニとかで潰したアサヒを筆頭とするマスゴミ=宣伝省の役人と馬鹿サヨクは氏んでくれ!

ポスト3.11の論点 日本と日本人の選択肢
【第30回】 2011年7月22日
【特別対談】古賀茂明vs高橋洋一(前篇)
公務員制度改革はかくて骨抜きにされた われらは敵だらけの中でいかに戦ったか
http://diamond.jp/articles/-/13257
(略)
高橋 公務員改革は非常に重要ですが、これをやると他の仕事ができなくなるかもしれないからというので、各歴代内閣がほとんど手をつけてきませんでしたね。あの小泉(純一郎元首相)さんですら、公務員改革は必要だけれど、まず郵政民営化と言って、結果的にはほとんど何もできなかった。
高橋 私は小泉さんの時に、竹中(平蔵総務大臣・当時)さんの補佐官をしていて、2006年9月に小泉政権が終わったときに辞めようと思っていたのですが、後を継いだ安倍(晋三元首相)さんから連絡があって、内閣参事官(総理大臣補佐官補)として官邸に残ることになった。安倍さんはもう最初から、この公務員制度改革を意識していたという非常に変わった人だった(笑)。とにかく国の在り方を変えたいという大きなビジョンを持っている人だったから。
(略)
高橋 私は何人か本当に改革に取り組もうとする人がいれば回ると、実は思っていたわけです。全員が前向きということはあり得ないから。各省庁から事務局に来る人というのは、はっきり言って改革つぶしのために出向させられている人ばかり。そこで仕事してしまったら、多分、各省庁に戻れないという話になってしまう(笑)。だからはっきり言って、みんなサボタージュする。あのときの事務局長はどなたでしたか?
(略)
高橋 これはね、意外にみんな知らないのだけれど、古賀さんが言う行政管理局の公務員の定員枠を査定するポスト、あれは歴代財務省からの出向者が事実上やっていますね。出向の後はだいたい主計局に戻されている。
  
古賀 とりまとめをする管理官ですね。
  
高橋 そこが財務省からの出向だから、実は財務省なのです(笑)。それから公務員の人事行政全般を担当する人事院にもポスト持っている。さらに給与については、公務員のこのポストは給与がいくらと決めるのは、財務省の給与共済課。それに共済は年金のことだから、公務員の福利厚生なわけです。
   
財務省霞が関の人事部みたいなもの」(高橋)、「改革に対してほとんどの公務員は絶対守るほうに回る」(古賀) 普通の会社でいうと人事部の役割が、政府の中だと財務省総務省人事院におおよそ分かれているのだけれども、財務省はその三つ全部にポストを持っている。だから、はっきり言えば、実は財務省が公務員制度を運営している。権力が分散しているように見えるけれども、財務省が重要なポストを握って霞が関の人事部として、強い力を持っている。恐らく、財務省はいろんな経路でプレッシャーかけて、公務員制度改革反対の音頭をとっていたでしょ?
(略)
高橋 渡辺さんがいなくなって、結構大変だったでしょう?
 
古賀 いや大変です。例えば毎朝、大体、課長以上はみな出るような連絡会というのがある。その連絡会というのが3分ぐらいで終わるのです。それで気がついてみると、その後に私を除いた幹部が、テーマはその時ごとに違うのだけれども、会議をやっているわけ。それで、私だけがそれに入れない。まあ本当に大変だったのだけれど、私の場合はとにかくマスコミに応援してもらう、もうそれしかないのです。だって、私のチームにいる若手の改革派を除くと、ほかは全部敵なのですから。
 
 法案を国会に上げるときも、自民党の政審(政調審議会)・総務会で了承を得るという手続きがあるのですが、その総務会なんて全員反対ですからね。もうずらっと元幹事長とか、元総務会長という長老が並んで、手を挙げて意見をいう人が全部反対なのです。これでは法案は総務会を通らないと思ったのだけれども、マスコミが応援しているし、麻生政権の支持率がどんどん下がっている中で、私たちがつくった国家公務員法の改正案をつぶしたら、「政権がアウトだね」というふうことになって、総務会で承認されたのです(笑)。
 
高橋 結局、そうした逆風を乗り越えて、2009年3月に麻生内閣によって、組織と人事を内閣で一元的に管理するために、人事院総務省の権限を集約して「内閣人事局」を設置することと、国家戦略スタッフの創設を柱とした国家公務員法改正案が、国会に上げられた。
(略)
司会 そのとき民主党の対応はどうだったのですか?
 
古賀 私が事務局の審議官をやっていた時は、民主党行政改革調査会の幹部が松井孝治さん、松本剛明さん、馬渕澄夫さんの3人で、私たちは「スリー(3)M」と呼んでいた。彼らが中心になって「裏で自民党が、改革の足を引っ張っているのではないか」などと質問してくれていた。援護射撃ですね。
 
 そういうことで、法案を出すところまではよかったのですが、もうすぐ衆議院選挙だぞとなり、民主党が勝つぞという雰囲気が出てきら、公務員の組合がものすごく反対し始めた。要するに改正法案は人事院の権限を弱くするという話で、かれらは人事院に守ってもらっていますからね。そしたら、松井さん、松本さんが一気にすごく慎重な態度に変わってしまった。馬渕さん一人だけは頑張っていたのだけれど、最後には国会で質問させてもらえなくなった。
 
古賀 実はそのとき、自民党林芳正さんと松井さんたちの間で、われわれの公務員法改正案を骨抜きにする修正協議が進んでいたのです。全く裏の協議で表には出ませんでした。林さんも松井さんも見えないところで、われわれの足を引っ張っていたのですね。この裏取引は成立寸前までいったのですが、結局、最後は民主党は修正も放棄して反対することに方針転換してしまいました。
 
 これは恐らく、そのとき民主党の幹事長だった小沢(一郎)さんの考えだと思うのですが、要するに、法案を修正して通したら手柄が自民党と半分ずつになる。それより「自民党だから、こんなにくだらない改正案しか出せないんだ」と言って、思い切り蹴飛ばせと。民主党であれば何でもできますと言って、選挙で戦えという方針が出て、改正案はそれで廃案になった。
(略)
 結局、公務員制度改革に積極的な総理は、「これをやりたい」ということがある人ですね。安倍さんの場合は国の形を変革したい、要するにやりたい大きなことがあるので、いろんな制度を変えなくてはいけない。


霞が関を敵に回して改革に奔走した高橋洋一氏(左)、古賀茂明氏(右) 一方、公務員というのは、基本的に今の制度を前提に人生のすべてを組み立てている。70歳までの生活設計っていうのが、天下りを含めて今の制度に乗っかってできている。それを大きく変えられてしまうと、必ず自分たちが損する部分が出てくる。それで公務員というのは、基本的に大きな改革には反対するのです。
(略)