- 作者: 田中俊明
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2010/04/15
- メディア: 単行本
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で、三五館のような分かりやすいトンデモ本はあんまり害がないのだが、裏切られた感がしたのがこの田中俊明さんの新作。
田中さんは岩波から本を出す親韓派ではあるけれど伽耶研究では一流と思っていた。
ところが専門外のマクロ史を書いたと思ったら、肝心要の楽浪郡と朝鮮の関係にほっかむりですよ。
「朝鮮半島の支那植民地をセンターとして周辺蛮族が文明化していった」という骨格を(おそらく)韓国人に遠慮してごまかしている。
これが"岩波文化人"の限界なのか・・・残念感いっぱいです。
ぁやしぃ日本人蓮池薫さんの推薦文がついているのがまた萎えるψ( `∇´ )ψ
「つくる会歴史教科書」では、古代(4世紀から6世紀にかけて)朝鮮半島南部に大和朝廷の支配化にある任那(加羅)が存在し、日本が朝鮮半島南部の植民地支配を認め、その意義づけをしています。しかしこの考え方は、学界のなかでは完全に否定され、古代史の研究者は誰も認めていない説です。
おそらくは「日本書紀」に記述のある「任那日本府」の文言からの登場と考えられますが、史実に基づかないこの朝鮮半島を日本が支配していたという表現は、古代から朝鮮は日本の支配化にあったのだというまさに皇国史観による歴史の歪曲であって極めて問題があります。私たちにとって大切なのは歴史を正しく認識することではないでしょうか。
この問題について朝鮮古代史の第一人者田中俊明先生に任那問題を通して古代日朝関係を明らかにして頂き、「つくる会歴史教科書」の問題点をただして頂きます。
と き 2002年4月15日(土)午後6時30分〜
ところ ウイング・京都(京・東洞院六角下がる)
参加費 千円
http://www5d.biglobe.ne.jp/~tosikenn/0415.html