日中戦争はドイツが仕組んだ―上海戦とドイツ軍事顧問団のナゾ

日中戦争はドイツが仕組んだ―上海戦とドイツ軍事顧問団のナゾ

日中戦争はドイツが仕組んだ―上海戦とドイツ軍事顧問団のナゾ

 
日中戦争は中国によって始められた
 
というのはこのBlog主の支持する見解だが、なぜそれが大事なのかというと、日本で念仏を唱えていても平和は守れないことを示しているからだ。
これはなにも中国を貶めるために言っているのではなく、近い将来中国の狂信的軍事主義者たちが挑発してきたときにカッとなって第二次日中戦争を始めないために覚えておくべきポイントだと想うのだ。
この本はそういう意味でまさにタイムリーな本だった。
  
・・・しかし、どうも日中戦争というのはイメージがぼんやりしている。
 
というのも日中戦争の8年間は、現在のイラク占領と同じく、正規軍同士の衝突はほぼ無く、散発的な戦闘やゲリラ選がだらだら続いたのが一因だろう。8年間で20万人が死んだのにも関わらずである。
 
要するに絵になる戦闘がないのだ。
 
中国軍には戦車や飛行機や戦艦といった要素が少ない。
そのうえ軍装も寄せ集めでイメージが固まりにくい。
漏れもこの本を読んで気になったので、ミリタリー系に強い書店に参考になる本を探しに行ったのだが、全然無いのだ。
ドイツ軍は微に入り細に入り軍装など詳細な資料集が出ているのに、隣国との戦争についての関心がこんなに低くて良いのか!
ただどうも中国軍は国民党軍も共産党軍も軍閥もあまり戦場写真を撮るという発想が無かったのも一因らしい。
たぶんあんまり記録に残したくない実情だったからじゃないかなぁ。
勢い日本側が撮った写真(空襲を逃れた毎日新聞のが多い)ばかり見ることになるので相変わらず中国軍の様子が分からないのだった。
今後のためにネットで拾った画像を貼り付けておく。
 
じつはとっても広い作戦領域

上海に向けて防衛線を突破 よく見るとドイツ式の手投げ弾を投げようとしたりモーゼル銃を振り回している

上海市街戦?

残敵掃討 
 
国府軍陣地 掩蓋無しバージョン なんか第一世界大戦的だ
 
国府軍兵士 モコモコ軍服 長ズボン 普通の革靴

国府軍兵士 半ズボン ゲートルしている人もいる

軍服 ドイツ流に青い・・・目立つのに カーキ色になるのは米軍式になってから

ヘルメット まったくドイツ流です

ハプロ条約のイメージ 聖人?ラーベさんが南京にいた理由ですね

Ⅰ号戦車 実際には数台しか無かったみたいですが

装甲車 まるっきりドイツ軍です

野戦砲

おなじみチェコ機関銃

こっちでもチェコ機関銃

チェコ機関銃

モーゼル小銃

モーゼル拳銃

ドイツ式手榴弾

戦闘機 Cutiss Hawk III

爆撃機 Northrop 2E 上海租界爆撃は故意?(この写真は中国空軍版じゃないけど)

 
中国軍の服装は、綿でできていたらしい。
綿は給水して軍服には向かないらしいが、なぜか中国人は愛用したようだ。暖かいから?カネが無かったから?
中国兵のモコモコしたイメージは綿服のせいなんだな。
あと上半身の装備はそれっぽいのに、軍靴や長靴を履いているやつがほとんどいない。
布靴か裸足が多かったらしい。
危険物が散乱している戦場で大丈夫だったのだろうか?
 
追記)さっそくチャンネル桜で取り上げられていた