可哀想な韓国の子供たち

漏れは韓国を「もしもボックス」の世界だと思っている。
よく言うように社会科学は実験ができない。
実験=実践したらもう現実だ。取り返しが付かない。
だから時間的空間的事例を集めて研究する。
そう考えると日韓は社会構造が似ているから(なんと言っても昔は「日本」だったw)研究に最適だ。
日本人は宗主国である米国研究は当然としてもっと韓国研究をすべきと思う。
 
というわけで韓国のダメな部分はたいてい儒教的画一性に発しているように思う。
加熱防止という名目で教育を過度に画一化した結果、余計ひどいことになってしまった。
ニッポンサヨクが学ぶべき教訓ですな。
 
追記)
学歴競争が激化するのは困ったことだけれど、平均的な労働者の教育水準が上がっているわけだ。
日本はそういった国々と競争しているのだから他人事ではない。
マスゴミ・法曹・教育(なぜかサヨクの好きな業界ばかり)は一番の鎖国業界なので危機がなかなか表面化しないが時間の問題だ。

2011年3月7日(月)
親は多額の塾費用を負担、子は“超”長時間勉強で受験戦争へ
“学歴インフレ社会”韓国の教育事情(2)
高安雄一
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110303/218703/
(略)


※16 この中には親の赴任へ同行、あるいは家族で移民した生徒は含まれない。

(にゃんこのコメント)
10年で倍ペースがIMF占領前から続いている。洗面器顔付けレースが20年以上。。。

(略)
 では、韓国では補修教育にどれくらいお金を掛けているのでしょうか。まずは小中高校生の塾通いの費用について、「私教育費調査」の2009年データから見ていきましょう。この調査で把握される補習教育には、塾だけでなく習い事が含まれていますが、ここでは一般教科を学ぶための補習教育に限定します。

 1人あたりの補習教育費を円に換算すると、小学生は17万円、中学生は23万4000円、高校生は17万8000円です(※3)。

 これに対応する日本の数字は「子供の学習費調査」から把握できます。韓国の補習教育費には、「家庭教師費等」と「学習塾費」の合計が対応しますが、2008年では小学生が6万6000円、中学生が21万7000円、高校生が9万2000円です(※4)。

(にゃんこのコメント)
日本は小:中:高=1:2:1、韓国は小:中:高=2:2:2、のイメージだ。
6・3・3年で加重平均すると、日:韓=5:8になる。
日本人は「小学生の頃までは遊ばせてやりたい。高校は行かせてやりたい。大学は行きたい人が行けばいい」と思っているのが数字に綺麗に出ている。
それに比べて韓国では全く一面的で、これじゃ子供は逃げ場がない。
韓国人の平均所得は半分以下なので、所得比でいえば、韓国人はトータルして日本人の3〜4倍カネをかけているイメージだ。

(略)
 さらに韓国の高校は生徒の選択権のみならず、教育の裁量権もありません。つまり日本の一部私立のように先に授業を進めて最後の1年間を受験勉強に充てることはできません。高校標準化は名門高校への進学競争を無くし、過度な塾通いなど中学生の負担を軽減することを目的に導入され、1974年にソウルと釜山で始まり、順次全国に広がりました。小都市や農村地域の高校は制度を導入するか否かを選択できましたが、主要都市は制度の導入が要求されました(※8)。

 その結果、高校間のレベル差がほぼなくなり、一方で高校内に様々なレベルの生徒が混在することになりました。これでは生徒のレベルに合わせて授業を行うことは難しいと言わざるを得ません。そこで多くの生徒は、高校の授業を受けるだけでは大学入試の準備のために不十分と考えるようになり、塾での教育への需要が高まりました(※9)。標準化政策の対象外地域の生徒は、対象地域の生徒と比べて、塾など補習教育ほどはお金をかけていないことを実証的に明らかにした研究もあります(※10)。
(略)