Phillips Exeter Academy

これまた教育関係。
やっぱりつい気になってしまう。
というか、日本の宝は技術力だ、資本だ、というけれど、やっぱり基本は教育であり、『科学技術立国』であり、これからは「社会科学立国」でもあるべきだと思うのだ。で、本題でないところでもいろいろメモしてしまうのだった。

2011年3月8日(火)
公用語化の前に議論したい、本当に考える教育カリキュラム
英語が喋れるだけが国際化の条件ではない
河合江理子
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110303/218714/
(略)
 オランダに住む私の甥は、オランダ人の父と日本人の母を持つハーフでオランダで生まれ育った。現地の学校に通い土曜日に日本語補習学校で日本語を学ぶというのが定石だが、彼は父親の意向で小学校から中学卒業まで現地の日本人学校に通った。日本語は難しいので小さい頃からきちっと勉強しておいたほうがいいという意見だった。幼稚園まではオランダ語の方が得意だったものの、中学生になるころには日本語が上達し、短歌で優秀賞をもらうレベルとなった。

(にゃんこのコメント)
知り合いに外国育ちの日本人が結構いるけど、外国語が流暢なことより日本語がイマイチなことに苦労している人が多かった。
下手するとどっちも中途半端になりかねないので怖い話だと思う。
漏れも優先順は先ず完璧な日本語だと思うなあ。
日本人のアイデンティティを捨てるなら別だけどね。
因みにこれに絡んでザイニチの人で子供に韓国語を習わせていた人がいたけど、韓国学校通わせるくらいじゃなきゃ、結局それほど意味はないようにみえた。そういう意味で朝鮮学校固執する朝鮮総連の判断は正しいw

(略)
国際バカロレアは世界122カ国、1746校の大学が採用している共通大学入学資格試験である。この試験には、ビデオカメラの前でする15分間のプレゼンテーションもあるというのだから、私たちがMBAのコースで学んでいた時と同じようなことを高校生に求めているのである。
(略)
 例えば、名門フィリップス エクゼタ アカデミー(Phillips Exeter Academy)では、現地でも珍しい教育法で生徒を教育している 。この学校は、日経ビジネスオンラインで軽井沢に学校をつくるというコラムでも紹介されていた。

 実は、ハーバードの後輩である山本嘉孝さんは、日本の私立中学からこの学校に入学した。彼にそのユニークな教育法について語ってもらった。

 その前に彼の経歴に簡単に触れたい。山本さんは小学校4年生と5年生の時に父親の仕事の関係でマレーシアの首都クアラルンプールのインターナショナルスクールで学んだ。最初の担任だったオーストラリア人の教師は、英語ができない山本さんをESL(English as a Second Language)のクラスに入れた。一般の国語(英語)の)授業には出させてもらえず、同じように英語のできないESL生とばかり英語の勉強をして過ごしたのである。

 そして、9月になり新学年になると同時に担任が米国人の先生に変わった。そこで、彼の言によれば「人生が変わる体験」をしたという。「ヒッピーなような」担任教師は、理想主義者であり、開発途上国でボランティアとして働いたこともあったという先生だった。

 ヒッピー先生は山本さんに「もうESLでの英語の勉強をやめて、英語が母語の人たちに混じって普通の授業にでなさい」と命じる。授業に出るようになって数カ月してみると、英語が急に分かるようになったことに山本さんは驚くのである。

 ヒッピー先生は生徒に自主性を持たせるために、一人ひとりに違った教育をしてくれた。朝に皆で相談して1日のスケジュールを決める。そして数学は個別指導。自分たちで問題を解いて先生にみてもらうという方法。国語(英語)は大学で学ぶような作文と、ディスカッション。社会科の授業では1年かけて国を選んでその国のガイドブックを作った。それで彼は勉強をする喜びを覚えたという。英語も面白くなり子供向けの作品を読むようになった。

 小学校6年生で日本に戻ったのだが、今度はクラスでの発言が多いとクラスメートにいじめられた。それでも無視して発言すると、「ここは日本なんだから日本人らしく振舞え」といわれた。

 その後、東京の私立中学に入学した。そこでは「大学まで受験なしに進学できるので、周囲の生徒は安心し、努力したり勉強したりすることが「ダサい」という雰囲気があった。自分はそれに馴染めなかった」と山本さんは振り返る。

 悩んだ彼は、マレーシアで担任だった米国人のヒッピー先生に相談した。彼の悩みを聞いた先生は、アメリ東海岸ボーディングスクール(全寮制高校)十数校の名前が書かれたリストを彼に渡し、その中から行ってみたい学校を自分で選び、受験するように勧めた。山本さんは6校を受験し、最終的に「フィリップス・エクゼター・アカデミー」への入学を決めた。

 この学校ではハークネス メソッド(Harkness Method)といわれる独自の教育法を採用している。12人の学生と1人の先生が楕円形のテーブルに座る。先生と生徒が向き合う形ではなく、先生も生徒と一緒になって座っているのだ。だれかの後ろに座って隠れることができない。

 先生は教えるというよりも、生徒たちが学ぶのを補助する役割を担う。生徒たちも生徒同志で教え合うというように、旧来の方法とは全くかけはなれた教育方法を実践している。エッセイを書くにあたって、生徒が題までも自由に選ぶ。今から思うと少し自由すぎたかもしれない、と山本さんは言う。ディスカッションするのは上手になるが、作文力はハーバードに進学してから、かなり集中して学ばなければならなかったそうだ。

 実は、この学校の卒業生には有名人もいる。まず、『ダ・ヴィンチ・コード』で有名な作家、ダン・ブラウンリベラルアーツアマーストカッレッジ大学卒業後ここで英語の教師をしていたという。今や大ブームのソーシャルメディアフェースブックの創設者のマーク・ザッカーバーグもここの学校の卒業生である。学生時代から様々なプログラム開発をしており、ハーバードに入学したものの、すぐ退学して「フェースブック」を起こしたという経歴の持ち主である。生徒の自主性を尊重する校風だが、アメリカの有数の進学校でもある。

(にゃんこのコメント)
あんまり面白かったので延々メモってしまったw
因みに漏れも「お前は日本人か?ここは日本なんだから日本人らしくしろ」と言われて憤慨したことがありますw
でもこのヒトと違ってエリートじゃないので涙をのんだのだった(´・ω・` )

 今回は海外で仕事をする際に、自分の弱点と感じた「自分の考えを明快に表現する能力」や「相手を説得する能力」を育てる教育をしている高等学校に焦点をあてた。国際人として活躍するためには、英語が話せるということだけではなく、専門分野を持ち、そのうえに自分をアピールしたり、相手を説得したりしていかなければならない。英語という言葉の壁を乗り越えても、高校生、またはそれ以前からこういうトレーニングを受けている人たちと競争していくのは本当に大変であるというのが私の正直な感想である。

(にゃんこのコメント)
そうなんだよねえ、そもそも話す内容が大変なんだよねえ、ヲタクは特定分野では話したいことが一杯あるんだがwww