ザッカーバーグ家

2011年3月8日(火)
第2回 ユーザー6億人、超巨大ネットが壊してきた「常識」
滑川海彦
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20110228/218657/
(略)
 ザッカーバーグ1984年5月生まれだから、まだあと数カ月は26歳だ。ドブスフェリーというアッパーミドルの多く住むニューヨーク市ベッドタウンで育った。父のエドザッカーバーグは自宅で開業する歯科医で、ウェブサイトで「痛くないZ先生・臆病な患者さん歓迎」と広告していたというからユーモアのある人物なのだろう。母は精神科医だったが、夫の開業を手伝うために家に戻った。マークには姉が1人(フェイスブックマーケティング担当を務めるランディー・ザッカーバーグ)、妹が2人いる。

 ザッカーバーグ家はユダヤ系で、バルミツバというユダヤ教の成年式でマークはBGMにスターウォーズのテーマ曲を選んだという(ただし現在は無宗教)。グーグルの創立者サーゲイ・ブリン、ラリー・ペイジユダヤ系なのが興味深い。

 父のエドによると、「マークはノーというのが非常に難しい子供だった」という。「ノーというためには、論理、事実、経験に基づく強力な議論を用意しておかねばならなかった。弁護士になれば100%成功するだろうと私たちは言い合った」とエドザッカーバーグはタイム誌のインタビューに答えている。

 しかしマークの興味は早くからコンピュータに向かった。高校生の頃にすでに小さなウェブサービスのプログラムを書き、マイクロソフトが100万ドル(約8000万円)で買い取りのオファーをしたことがあった。しかしマークはビジネス化に興味を示さず、優秀な成績で高校を卒業してハーバード大学のコンピュータ科学学部に進学する。

 ちなみにマークは高校ではフェンシング部のキャプテンで、優秀な選手だったという。マークはアメリカ人としては小柄(172センチくらい)で、顔立ちはハンサムというよりむしろキュートだが、体つきはたくましく、青白いもやしガリ勉タイプではない。
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