生命の系統樹

日経新聞、2011年04月30日、NIKKEI PLUS 1)
ヘルス〜この一手
平石貴久 生命の系統樹
生活の根生かし長生きを
 
(略)
人間の顔には植物と同じ名前の器官がある。芽(目)があり、花(鼻)が咲き、葉(歯)が出て実(身)がなる。体は幹(から)であり、手足のことは昔は枝といった。では根はどこにあるのか。実は骨(ホネ)のホは稲穂のホで、秀(ホ)は優れものでもある。つまりホネは秀根、大事な根が骨になった。骨こそ生命の根っこで、幹があり、枝分かれして、それぞれの枝の上に、芽・葉・花・実と個別に生命活動を行っている。大本はやはり根ということになる。
 これらを描くと田中信宏先生(東大大学院教授)がおっしゃる生命の系統樹となる。(略)
 生活の根を生やすことが一番大切だ。根(心)さえ枯れなければ、木(気)は生き続ける。(略)