シリーズ激動の昭和『あの戦争は何だったのか(仮)』

 

 
TBSなので、また下らないプロパガンダである可能性は高い。
しかし俳優陣は豪華だ。たけしをはじめ団塊サヨク脳じゃない俳優が多数いる。
どんなドラマを描くのだろう?
結局、官僚批判→民主党マンセーっていうことなんかな?
   
追記)
野村萬斎昭和天皇ψ( `∇´ )ψ
 

 
追記)
たまたま早く帰っていたので見た。思ったより悪くなかった。
このドラマ、メインは東條英樹が開戦を阻止しようとしたのに出来なかったことに置かれている。
それだけでもあまり歴史に詳しくない人には新鮮だろう。
また、彼をして避戦に努力せしめたのは昭和天皇の意向だったことも触れている。
さらに石井秋穂というあまり知られていない軍人をもう一つの柱とすることで軍も必ずしも開戦で纏まっていたわけではないことも伝えている。
それら避戦派を追いつめたのは、徳富蘇峰を代表とするマスコミであり、開戦を支持した国民であった、という指摘も、従来の軍国主義者=悪、国民=善図式に慣れた人には新しいだろう。
いまの漏れ的にはもっとグローバルな原因や別宮暖朗さん的な軍事機構の問題なども語りたいところだが、要点を絞る意味でもこれはこれで良かったと思う。保阪正康さんは漏れは「蛸壺史観@よしりん」的でいまいちだと思ってきたが、日本側に関しては誠実に作られていたと思う。知っている台詞がバンバン出てくるので、創作じゃないこともわかったし。
ただ相変わらず陸軍悪玉史観的なのが気になる。また、日米開戦に限っているため根源である日中和平をつぶした米内光政が東上しない。
それにしても開戦馬鹿佐藤賢了が汚い。キモメンである。
単純にビジュアル的に引っかかったが、ううむ。似ていると言えば似てるかもψ( `∇´ )ψ
  

2008年12月24日(水)18:55〜
▼出演者
東条英機ビートたけし
石井秋穂…阿部 寛
吉原政一…高橋克典
東郷茂徳…橋爪 功
近衛文麿山口祐一郎
木戸幸一風間杜夫
嶋田繁太郎伊武雅刀
武藤 章…高橋克実
杉山 元…平野忠彦
賀屋興宣…益岡 徹
鈴木貞一…大杉 漣
豊田貞次郎…平泉 成
塚田 攻…目黒祐樹
永野修身六平直政
及川古志郎…黒沢年雄
佐藤賢了木村祐一
石井キヨ子…檀れい
    ○
昭和天皇野村萬斎
    ○
山本五十六市川團十郎
    ○
徳富蘇峰西田敏行
 
▼スタッフ
脚本:池端俊策
演出:鴨下信一
プロデューサー:八木康夫、堤 慶太、那須田 淳
制作:TBSテレビ ドラマ制作センター・報道局共同制作

戦後60年の間、太平洋戦争はさまざまに語られ、記されてきた。だが、本当にその全体像を明確に捉えたものがあったといえるだろうか。どうして戦争を始めなければならなかったのか、なぜ無謀な戦いを続けざるをえなかったのか。果たしてその真実とはいったい…。
 
そこで、戦争の記憶も少しずつ薄れつつある今、TBSでは昭和の歴史を振り返り、この時代に何があったのかを世代を超え後世に語り継ぎ、伝えていくべきだという強い思いのもと「シリーズ激動の昭和」という企画を発想。
 
今年3月に『3月10日〜東京大空襲語られなかった33枚の真実』を放送し、第二弾となる今回の作品はそれに続く大型のスペシャル企画に!!
 
このテーマ、この時代をやるにあたってどうしても欠かせない存在なのが、日米開戦の時の首相・東条英機。今回はその東条英機役をビートたけしが演じる。番組は昭和16年12月8日の開戦に至るまで、当時の政府・軍部の指導者の対立、逡巡、葛藤を描いたドキュメンタリードラマ。
 
戦争にいたる軍部と政府の対立と妥協のプロセスを、東条英機という人物を軸に追い、当時の日本のシステム自体が抱えていた問題、欠陥と矛盾、そして起こる日本の悲劇を描いていく。
 
これまで、戦争の悲惨さを被害者の視点から描く作品は多かった。だが、同番組は、繰り返される政権交代、省庁の縄張り争いなど、現代と共通点があったことに着目。日本というシステムが持つ問題点は今の時代にもあるというメッセージを伝えたい。

―この作品に出演しようと思った動機
 
台本を読んで、僕らの知っている東条英機像とは少し違うというか「事実はこういうことだったの?」と、昭和天皇と東条の関係や会議の内容とか、すごく面白いなぁと興味が沸いた。あとはね、八木プロデューサーとは「昭和46年 大久保清の犯罪」(1983年)以来、何本もご一緒させて頂いている仲なので、そんなひどい目にはあわないだろうと思って(笑)。ただ問題は、「俺が演じていいのかな?」と。自分ではやってみたいと思うけど、「本当に俺でいいのかな?」って思ったのね。そしたら周りが「やっていい」と言うからさ、やる気になったんだよね。それで、実際に特殊メイクをしてみたら…東条さんにとても似ていて笑っちゃったんだよ。笑っちゃいけないか(笑)。でも、「これは似ているなぁ」と思って、東条さんがおりてきたかなと喜びました。
 
―東条を演じてみて、印象が変わった部分
 
人間というのは触れ合った距離感みたいなものがあってね、会って話してみると「実はいい人だったんだ」と思ったりするじゃん。東条に関しても、演じてみて新たな発見はあるね。東条が石井(阿部寛)に、「師団長止まりの軍人と言われ続け、努力精進してこの地位を得た。絶えずトップでやってきた君にはこういう気持ちはわかるまい」と言うシーンがあるのね。俺は子供の頃、東条はエリートだと思っていたから、このエピソードは新鮮だったよ。
 
―演じられたシーンの中で一番印象に残っているシーン
 
冒頭で陸軍大臣の東条が近衛首相や他の官僚に迫るシーンがあるのね。二二六事件を出して、「若い衆は何するか分かりませんよ」とか、「日本には2600年の歴史が培ってきた精神力がある。米国と日本の戦力比が四対一とか、そんなの関係ない」って。東条は開戦したいと言ってたんだよ。だけど、近衛内閣が総辞職して、東条に組閣命令が下ったあと、昭和天皇に会った直後にね、「どうにかして戦争を止めるいい方法はないかな?」と変わるんだよ。それが気持ち分かるなって感じなの。昭和天皇の一言で、人生かけて上り詰めようとしていた男の気持ちが変わるなんて…その威力はすごかったのだと感じたし、東条という人を表すシーンだと思って印象的だったね。
 
―撮影で大変だったこと、苦労したところはありますか?
 
「言葉」に苦労したね。意味は辞書で調べられるけど、発音は聞かなきゃ分からないし。セリフを覚えるときに、使ったことがない言葉はそのまま覚えられないんだよ。違うものをイメージして絵詞にして覚えるんだけど、そうしたら撮影時に自分が何を言っているんだか分からなくなっちゃって。だから言葉は言葉としてストレートに覚えなきゃダメだって結論に達してね(笑)。使ったことのない言葉は難しいね。だからさ、役者を本業としている人は偉いと思うよ。会議のシーンも全員、ばっちりセリフが入っているんだよ。10人以上いる役者の誰もが、「俺のほうが芝居は上手い!」って競い合ってね(笑)。駆け引きがおかしくてさ。だんだんだんだん、声がでかくなったりして(笑)。六平さんなんか、鴨下さんから、「声がデカイ。うるさいぞ!」って怒られてさ。普通、声がデカイって怒られないよね(笑)。そういうときに、俺はセリフが余りなかったから、皆さんの芝居をじっくり見てたんだけど、すごく面白かったね。
http://www.tbs.co.jp/anosensou2008/interview_takeshi1.html