- 作者: 鹿島茂
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/05/15
- メディア: 新書
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漏れは嫌いという訳ではないんだが、吉本隆明が偉いという感覚が理解できないのだ。
一応むかし主要な本は読んだけど、当たり前というか、学問的には廣松渉さんにいかれていたので、物足りなく思ったのだった。
「そうなんですか。でも、ぼくなんか『言語にとって美とはなにか』とか『共同幻想論』を読んでも、その偉さはよくわからなかったし、鹿島さんなんかの世代の人が吉本、吉本って、尊敬をこめた口調で言うのがなぜなのか、いまひとつ理解できないんですよね」[p9]
漏れもまったくこの平凡社編集者のK君と同じである。
それで素通りしようと思ったんだけど、鹿島茂さんの本だし、やっぱ目を通そうと買ってしまったのだった。
鹿島さんって49年うまれのど真ん中全共闘世代なんだよなあ・・・