吉本隆明1968

新書459吉本隆明1968 (平凡社新書)

新書459吉本隆明1968 (平凡社新書)

 
漏れは嫌いという訳ではないんだが、吉本隆明が偉いという感覚が理解できないのだ。
一応むかし主要な本は読んだけど、当たり前というか、学問的には廣松渉さんにいかれていたので、物足りなく思ったのだった。

「そうなんですか。でも、ぼくなんか『言語にとって美とはなにか』とか『共同幻想論』を読んでも、その偉さはよくわからなかったし、鹿島さんなんかの世代の人が吉本、吉本って、尊敬をこめた口調で言うのがなぜなのか、いまひとつ理解できないんですよね」[p9]

漏れもまったくこの平凡社編集者のK君と同じである。
それで素通りしようと思ったんだけど、鹿島茂さんの本だし、やっぱ目を通そうと買ってしまったのだった。
鹿島さんって49年うまれのど真ん中全共闘世代なんだよなあ・・・