ソエジーのところの若い研究員とか、政治家の●●はCIAからカネを貰ってた!●●はCIAの情報提供者名簿に載っていた!やっぱりアメリカの犬なんだ!!とか言うけどなんか違うと思うなあ。なんだかウヨクが二階は中国の犬だ〜てのと同レベルのレッテル貼りに見える。
政治家って基本的にタニマチになってくれる人にノーとは言わない。
冷戦期に社会党がソ連からカネを貰っていたのは証明された事実だし、中国もあちこちカネを出していたのは公然の秘密だ。
保守党が対抗上当然のようにアメリカのカネを懐に入れたとしてもそれがすなわち「米帝の狗」なんてナイーブだなあと思う。
だいたいCIAなんて本体は普通に情報収集機関なわけでJETROとかのお仲間と考えていた方が良い。
スパイ大作戦みたいな部門もあるけど、そんなのは特殊な部分だよ。
それをごっちゃにして大騒ぎするのは幼稚すぎてウンザリです。
もちろん判断は別として事実の発掘そのものはありがたいんですけどね。
- 作者: 有馬哲夫
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2010/06/16
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
原発・正力・CIA: 機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)
- 作者: 有馬哲夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/02/18
- メディア: 新書
- 購入: 23人 クリック: 403回
- この商品を含むブログ (72件) を見る
- 作者: 有馬哲夫
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/01/01
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
緒方がこの「新情報機関」を作るにあたってアメリカを頼りにし、アメリカから千数百万円の資金援助を得ました。これが、CIAから日本の政治家が政治資金をもらうはしりになったと思われます。
別にアメリカの肩を持つわけではありませんが、その後アメリカが自民党や岸信介に対して政治資金を与えていたと歴史学者は批判的に書きますが、あれは前の文脈が落ちているんです。どういう文脈かというと、ソ連と中国が大量の政治資金を注ぎ込んで社会党を合同させようとしている。これが合同してしまうと政権を奪われてしまう可能性がある。だからやらざるをえないということです。対抗策、防衛策としてやっているわけです。
(諸君9月号 p272-275)