パール判事@NHKスペシャル

nyankosensee2007-08-15

NHKスペシャル 「パール判事は何を問いかけたのか」“日本無罪”の真意▽揺れた東京裁判▽判事団11人密約と分裂
8月14日(火) 22:00〜23:00 NHK総合 Gコード(8004)
          
NHKスペシャルA級戦犯が裁かれたいわゆる東京裁判で、被告全員の無罪を主張したインド代表のラダビノード・パール判事の実像と、彼がかたくなに守った正義と法の精神に迫る。東京裁判では連合国を中心とした11カ国から派遣された判事団の多数意見により、25人が有罪とされ7人が死刑になった。しかしパール判事は多数派より長い反対意見を書き、被告全員無罪を主張した。東京裁判から60年以上たった今も東京裁判をめぐる議論は続いており、パール判事の意見にもさまざまな解釈がなされている。パール判事の故郷であるバングラデシュやインド、ヨーロッパ各国を取材。パール判事を知る関係者に話を聞き、彼が「全員無罪」の結論を出すまでの経緯をたどる。

               
なかなか良い番組だったと思う。なにかNHKも一枚皮が剥けた感があった。平和主義は堅持しつつも東京裁判の欺瞞は認める。だけどパール意見を大東亜戦争肯定論には繋げない用心。原爆の犯罪性はしっかり糾弾。プチ反米。あと重要なことだが言葉遣いがいままでと違った。「南京事件」「東京裁判の判決を受け入れ」。制作者は絶対に小林よしのりを読み込んでいる。間違いない。ψ(`∇´)ψ
東京裁判に正当性はないけど、世界平和へ向かうステップにはなったんだ!だから意味はあるんだあぁぁぁぁぁ!
まぁウヨクはそれでもむかつくのだろうけど、漏れ的にはオッケー。
     

●パール判事(英領インド)「事後法で裁くのは不正義だ」⇔パトリック判事(英国)「裁判所憲章に従え( ゚Д゚)ゴルァ!!」
ナチスの同盟国日本を同じ罪で裁くためイギリスはパトリック判事を送り込んだのです”
              
●パール判事(英領インド)「共同謀議は犯罪ではない」⇔パトリック判事(英国)「なんでこんな奴選んだんだよ。゚(゚´Д`゚)゚。」
”検察側は日本の戦争指導者の一貫した計画と準備によって行われた共同謀議(原文ではConspiracy(陰謀)なんだね!)によるものだとしました”
               
パールはガンジーを尊敬していた。暴力を憎む。日本軍の残虐行為も憎んでいた。
バターン死の行進」「南京事件」”さらにパール判事は原子爆弾ナチスの残虐行為になぞらえて激しく非難しています”「非戦闘員の声明財産の無差別破壊というものがいまだに戦争において違法であるならば、太平洋戦争においてはこの原子爆弾使用の決定が第二次世界大戦中におけるナチス指導者たちの指令に近似した唯一のものである」”絶対的な平和思想が貫かれていました”
                             
イギリス・カナダ・ニュージーランド「もうだめ。判事の意見まとまらない。3国判事は辞任して帰りたい。なんとかしてぇ(つд⊂)エーン」とマッカーサーに直訴。でもマッカーサーはすげない返事「もともとこんな裁判やりたくなかったんだよ。真珠湾だけ軍事裁判すりゃよかったんだ」イギリス政府は必死。ベヴィン外相「やめたらあかん!(ニュルンベルグ裁判の権威が崩壊し)ヨーロッパの威信が崩壊する!」日暮吉延鹿児島大教授「はじめから東京裁判の結論がきまっていたというのは俗論です」
                  
パールに影響を受けた若いレーリンク判事(オランダ)「この判決はどんな人にも想像できないくらい酷い内容です」⇔オランダ政府「多数派判決に加われ!反対意見は公表するな!」⇒人道に対する罪はみとめない。平和に対する罪は認める。戦争犯罪は重くとる。レーリンクは戦争を国際法で裁く意義を自分なりに認めた。戦争をなくすためには勝者による裁きもしょうがない。
             
”3年後日本は東京裁判の判決を受け入れ国際社会へ復帰しました”
パール「戦争というものは平和への方法としては失敗であると。」
”戦後日本が得た平和憲法の精神が世界に広がって欲しいと訴えています”
”判決が認めた2つの戦争犯罪の概念。「人道に対する罪」は戦後の国際法で定着し・・・「平和に対する罪」については侵略戦争の定義を巡って議論が続いています”