がんばれau!

ガジェット好きの漏れなのにi-Phoneもi-Padも拒絶している。
通信契約がうざいからだ。
だいたいこんだけ利用形態がシームレスになっているのに、電話契約だけを特別扱いした料金プランが時代遅れなんだよ。
やっとまっとうな電話会社が現れた。
これも寡占が3社でストップしたお陰だな。

inside Enterprise
【第440回】 2011年7月5日 週刊ダイヤモンド編集部
スマートフォン最後発のKDDIが“WiFi基地局”を無料提供する狙い
http://diamond.jp/articles/-/12992
(略)
だがauは、先行するドコモやソフトバンクと異なり、回線の契約数を増やすのではなく、「1つの回線契約で多様なデバイスが使えて、別方式のネットワークにも切り替えられるマルチな環境を提供したい」(KDDIの幹部)と、逆の方向に舵を切ったのだ。
(略)
  auでは、2015年時点のデータ通信のトラフィックは、現在の約18倍になると分析する。10万ヵ所という数だけを聞けば、ソフトバンクauは同じように見えるかもしれないが、auは、自前のWiMAX光回線の代わりに使うので、WiFiスポットに光回線を引き込むといった物理的な工事を必要としない。片や、ソフトバンクは、自社のサービスとはいえ、実質的にはNTT東西からADSL光回線を借りるので、手間も時間もかかる。早く、かつ安くWiFiスポットを効率的に増やすという点では、auに分がある。
 
 ほかにも、現在のiPhoneでは、急増するデータ通信の負荷を3G回線以外はWiFiに逃がすしか術がなく、オフロードに限界がある。一方でauは、3G回線とWiFi以外にもWiMAXへも逃がせるばかりか、将来的に急増するデータ通信のトラフィックも、すべて自ら受け止めて捌く準備を進める。
 
  これまでauは、最もスマートフォンシフトで出遅れていたとの評が専らだったが、先行するドコモやソフトバンクにはない独自のシームレスなサービスが利用できるようになれば、1年後には「つながりやすさ」の差別化で劣勢をはね返す強力な“武器”になる。
 
  さらに、スマートフォンシフトに踏み切って以来のauは、“1つの回線契約で2つ以上のデバイスが使用される未来”を描いている。たとえば、携帯電話やスマートフォンタブレット端末、Android端末、通信可能なゲーム機器までをシームレスに使えるようにする方向を目指す。この点も、ドコモやソフトバンクとは異なる。
 
  auの、あえてドコモが積極的に進めなかった公衆無線LANの領域を攻めることで、今から将来の拡張性を担保する作戦は、地味ではある。だが、業界内のパワーバランスに、大きな影響を及ぼす可能性が高い。
  (「週刊ダイヤモンド」編集部 池冨 仁)