経済成長は例外期?

わはは!『経済統計で見る世界経済2000年史』持ってるぞ!(勝利宣言)
この本みているだけで1日潰せる優れもの。高かったけど買ってよかったw
 

経済統計で見る世界経済2000年史

経済統計で見る世界経済2000年史

The World Economy (Development Centre Studies)

The World Economy (Development Centre Studies)

 

「経済は成長しない」が常態だった
経済史家が実証した「成長しない資本主義」
萱野 稔人
2011年6月30日(木)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20110628/221168/
(略)
 経済成長の問題を考えるにあたって、アンガス・マディソン著『経済統計で見る世界経済2000年史』は無視できない重要性をもつ(邦訳は残念ながら品切れ、出版社にはぜひ再版をお願いしたい)。この本はタイトルにもあるように、世界経済の歴史的変化を2000年という長期的なスパンで、客観的なデータにもとづいて実証している。

 それによると、紀元1世紀から19世紀初頭まで、1人当たりの所得でみた世界経済はほとんど成長していない。つまり、世界経済が「成長」といえる現象を示しはじめたのはたかだかこの200年ほどのことにすぎず、私たちが思っている以上に経済成長という現象は人類にとって新しいものなのだ。長期的な視点に立てば、経済というのは成長しないのが常態なのであり、私たちが当たり前だと思っている成長経済の方が例外なのである。
(略)
 私たちは、エネルギーと経済成長との関係にもっと自覚的であるべきだろう。新しいエネルギーの活用は新たな技術開発をうながし、それが新しい経済領域を開拓することで経済そのものを拡大させる。こうしたサイクルに20世紀までの経済成長の時代はまさに位置していた。
(略)