田んぼで石油をつくろう!

兵藤二十八先生ならどう評価するのかなあ?
つうかなんで10年も掛かるんだろう?
 
現在1ヘクタールの米農家は5tを収穫し100万円の収入・・・食っていけない(T^T)
ところが同じ田んぼで石油藻を栽培すると10000tで6億円の収入ってことだよねえ
リッター100円の車用ガソリンが50円で製造できるなら利益率50%。
するとこの農家は3億円の収入に???
話10分の1としても現状と比較してすごすぎる!!!
 

1トンの石油≒1100リットル=7バレル
1ヘクタールで1万トンの石油≒7万バレル×100$≒700万$≒6億円???

油生産効率10倍“藻”発見
(NHK 12月10日 12時28分)
従来の10倍以上の生産効率で油を取り出すことができる藻の仲間を筑波大学の研究グループが新たに発見したと発表することになり、バイオ燃料としての実用化に弾みがつくと期待されています。
筑波大学の渡邉信教授の研究グループによりますと、「オーランチオキトリウム」という藻の仲間で、沖縄県で採取されたものの中に油を大量に生成する個体が見つかったということです。これは、研究グループがこれまで研究してきた藻に比べて油の生産効率が10倍以上に当たるということです。藻を使ったバイオ燃料の開発を巡っては、ほかの植物などに比べ生産効率が高いものの、1リットル当たり800円程度かかるため、コスト削減が課題でした。しかし、今回発見された藻の仲間を使うことで、1リットル当たり50円程度で生成できる見込みだということで、バイオ燃料としての実用化に弾みをつけるものと期待されています。研究グループ代表の渡邉信教授は「高い潜在力を持った生物が見つかったので、10年先くらいをめどに実用化にこぎ着けたい」と話しています。この研究成果は、今月14日に茨城県つくば市で行われる藻類の国際学会で発表されることになっています。

他のバイオエタノール(トウモロコシなど)と違い、食用とはされないので、食糧問題を避けることができる。現在、ボトリオコッカスが作り出す油は1ヘクタールあたり年間118トンと見積もられており、トウモロコシの0.2トン、アブラナ(菜種)の1.2トン、アブラヤシの6トンに比べ格段に多い。

追記)
兵藤先生は思ったとおりネガティブでしたw
渡邉教授は藻の増産だけを問題にしているけど、いまどうやって石油を抽出しているのかな?
だって他の藻で800円で石油がつくれるんでしょ?その同じ方法で80円でできると言っているんだから抽出法は問題ないんじゃないの?
あと南洋のほうが適地だとはいえ、いざとなったら国内栽培出来るメリットは大きいのでは?
というか非化石栽培燃料が世界的に安価豊富になるならそれは日本のためにもなるのでは?
それとも省エネ技術の価値が低下して損なのか?
いろんな疑問が駆け巡る。誰か追跡調査してほしい。

※ところで沖縄産の藻が重油を産生してくれるとかいう朝日新聞とNHKのニュースで情弱庶民が浮かれているみたいだが、拙著『「グリーン・ミリテク」が日本を生き返らせる!!』の読者諸賢ならば、この話が眉唾だということはもちろん合理的に判断できているよな? 重油を対外分泌する生物ならともかく、体内に蓄える生物なのだから、「抽出工程」が必要になる。それを安上がりにするためには、何か特別な触媒のようなものを「発見」する必要がある。それにはいったい何十年かかるか誰にもワカラン。日本人でなく外国人がそれを発見するかもしれんし。また、水温頼みの「養殖」をするなら、その適地は、沖縄よりも、赤道直下が高収穫率だろうから、そっちでやった方が競争力があることになってしまう。たとえばナンヨウアブラギリやパーム椰子の新種を北方人が発見したとしても、それを栽培した場合の効率は、北方の土地よりも、熱帯雨林地方の方が断然よくなるに決まっているのと同じだ。あと、秋田沖でホンダワラを養殖してバイオエタノールの原料にするという話がいつのまにか消えちまったことも思い出そう。海での養殖には「病死」のリスクがつきものなんだよ。そのリスクをゼロにしようと思ったら、陸上に本格的な水槽をつくるしかない。そして、そんな巨額な設備投資をするのなら、HTTR原発を全国につくった方が、初期コストもランニングコストも計算可能だし、確実で有益でしょう。

(略)
【history】■昆虫少年で、餌の研究から藻類へ

 宮城県丸森町で医者の家に生まれた。11人兄弟の10番目。かつて料亭だったという家は13部屋もあり、36畳の大広間が2部屋。兄弟で野球もできた。

 昆虫好きで野山を駆け回る日々。「あの美しさと新しいものに出合ったときの感激がたまらない」と話す。小学校時代は「かなりの優等生」だったが、中学2年のときに仙台市内の学校に転校。親元を離れ、たった3畳の狭い下宿部屋で1人暮らしを始めた。

 「寂しかったけど耐えるしかない。学校の授業は面白くなく、気晴らしに昆虫採集ばかり。当然成績は下がった」。部屋には50箱以上も昆虫標本が積み上げられた。

 高校進学後、昆虫学者への夢を教師に話すと「もっと勉強しなくちゃなあ」とあきれ顔をされた。奮起して東北大に現役合格。「奇跡だ」と喜ばれたという。

 藻類との出会いのきっかけは、意外なところにあった。昆虫の生態を知るには餌となる食草の知識が欠かせないが、顕微鏡で観察するための切片がうまく作れない。そんな折、実習で青森県八甲田山に行き、切片を作らずに観察できる藻類の存在を知った。

 「こりゃいいや」と藻類についても調べるうちに、地球の生命と環境に深くかかわることを知り、本格的に研究を始めた。
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100419/scn1004190843002-n4.htm

効率よく「石油」作る藻
(日経10年12月15日42頁社会面)

 これまで見つかっているものより10倍以上も高い効率で石油とほぼ同じ成分の油を作り出せる藻類を、筑波大の渡辺信教授らが発見した。大規模に育てて油をとれば、1リットルあたり50円程度で安価な石油の代替燃料を生産できる見通しという。量産法や最適な抽出法などの開発が必要なため、本格的な商業生産は10年程度かかるとみている。
 
 新しい藻類は「オーランチオキトリウム」。沖縄地方の海で発見した。従来から研究している藻類と比べ、一定の個体数から得られる油の量は少ない。しかし繁殖速度が極めて速いため、同じ広さの空間で同期間育てた時の油の生産量は12倍に達することを確認した。

 海などにすみ石油と似た成分をつくり出す藻類はこれまでも知られ、トウモロコシからバイオエタノールなどを作るよりも生産効率が10倍以上高い。油の回収や処理を含む生産コストは1リットルあたり800円程度かかるのが難点だったが、今回の藻類なら10分の1以下に下げられるという。

 渡辺教授は「これほど効率よく石油と似た油を作る藻類は世界でも例がない」としている。

生産能力10倍 「石油」つくる藻類、日本で有望株発見2010年12月15日7時0分
http://www.asahi.com/science/update/1214/TKY201012140212.html
 藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見した。チームは工業利用に向けて特許を申請している。将来は燃料油としての利用が期待され、資源小国の日本にとって朗報となりそうだ。茨城県で開かれた国際会議で14日に発表した。
 
 筑波大の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チーム。海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目し、東京湾ベトナムの海などで計150株を採った。これらの性質を調べたところ、沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。
 
 球形で直径は5〜15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。水中の有機物をもとに、化石燃料重油に相当する炭化水素を作り、細胞内にため込む性質がある。同じ温度条件で培養すると、これまで有望だとされていた藻類のボトリオコッカスに比べて、10〜12倍の量の炭化水素を作ることが分かった。
 
 研究チームの試算では、深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トン作り出せる。「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」としている。
 
 炭化水素をつくる藻類は複数の種類が知られているが生産効率の低さが課題だった。
 
 渡邉教授は「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになるだろう」と話している。
 
 また、この藻類は水中の有機物を吸収して増殖するため、生活排水などを浄化しながら油を生産するプラントをつくる一石二鳥の構想もある。(山本智之)

耕作放棄地(こうさくほうきち)とは、農作物が1年以上作付けされず、農家が数年の内に作付けする予定が無いと回答した田畑、果樹園。世界農林業センサスで定義づけられている。
世界的の視点によれば、耕作放棄される要因は水不足や自然災害、戦乱などがあげられるが、日本の場合は農業後継者不足が大きな要因となる。
日本の耕作放棄地は、2005年の農林業センサスよれば386,000ha。耕作が行われなくなっても、農業委員会に用途変更の手続きが行われる例は少なく、日本の耕作放棄地の多くは農地の名目のまま原野化、森林化の道をたどる。

4 米作付面積・収穫量 平成18年 391ヘクタール 1,930t、
  1ヘクタールあたり5t≒100万円

『日本人全員平等の脱石油農業は可能か』
http://www.asyura2.com/08/nature3/msg/386.html
世界経済崩壊後に日本人に一人も餓死者を出さずに済むかを考察しました。
 
1. 日本の農地はどれだけあるか?

日本の国土は37.8万k㎡あり,そのうち田んぼと畑を合わせた農用地の面積は12.6%⇒4.7万k㎡あります。田の面積は2006年現在で,2.4k㎡です。1969年には,田の面積は3.2k㎡ありました。減少分0.8k㎡は,宅地・工業用地・畑への転用・休耕田・耕作放棄などによると見られます。いよいよ食べるものがなくなってくれば,再水田化や新田開発などが期待できますから,少なくとも過去最大面積の3.2万k㎡は確保できると考えていいでしょう。

次に,畑の面積は,2.1万k㎡あります。水田に戻すと確実に減少しますが,こちらも耕作放棄地の再利用や開拓(元は耕作地だったが,植林した土地などを元に戻す)などで現状程度は確保できるでしょう。

(2006年現在の田と畑の合計が4.5k㎡で農用地面積の4.7k㎡より少ないのは,あぜ道や耕作できない斜面などを除いたためです。)
利用できると期待できる田の面積=3.2万k㎡
利用できると期待できる畑の面積=2.1万k㎡

2. 一人当たりに必要な耕作面積

日本人の米の最大消費量は,118kg/人・年(1963年)でした。その後,「食の多様化」=外国からの食料輸入によって半分近くまで消費量が減ったのはご存知の通りですが,経済崩壊で外国から食糧を買うことができない前提ですので,最大消費量118kg/人・年で考察します。ちなみに,この118kg/人・年は,一日あたり0.323kg/人=2.13合/人であり,茶碗約4〜5杯分に相当します。少食の高齢者がとりあえず多い状況ですから問題ない量でしょう。

米の消費量=118kg/人・年

この量を生産するのに必要な田の面積は反収でわって求められます。水田から取れる米の量は,年々向上していて,1965年で400kg/10アール・年,1996年で502kg/10アール・年でした(日本全国の平均)。後に述べるように,機械化農業=石油依存農業を止めてもそれほど反収は減少しないと期待できるのですが,素人に作らせる(当然人力農業=自給自作が基本です)ことや,数年間は慣行農法に痛めつけられた農地を使わざるを得ないので,400kg/10アール・年と少なめに見積もります。

118kg/人・年÷400kg/10アール・年=2.95アール/人=295㎡/人

一方,野菜や根菜,果物もある程度の自給が望ましいです。(おかずがないと困ります)果物は難しいですが,野菜や根菜だけなら一人当たり「2〜3坪の土地で充分」だそうです。余裕を見て,15㎡/人とします。

一人当たりに必要な水田面積=295㎡/人
一人当たりに必要な畑面積=15㎡/人

3. 日本人1億3千万人を食べさせるの必要な田んぼと畑の面積

上の数字に1億3千万をかけるだけです。
295㎡/人×1億3千万人=384億㎡=3.9万k㎡
15㎡/人×1億3千万人=20億㎡=0.2万k㎡

日本人1億3千万人を食べさせるの必要な田んぼの面積=3.9万k㎡
日本人1億3千万人を食べさせるの必要な畑の面積=0.2万k㎡

4. 上記の考察・計算結果から

田んぼの面積は,0.7万k㎡不足
畑の面積は,1.9万k㎡余剰

という結論になります。
1.9÷0.7=2.7(倍)
であり,単位面積あたりのカロリー収穫が,コメの37%以上ある作物を畑で作れば1億3千万人の人間が取り敢えず餓死せずに,満腹感を味わって生活できることがわかりました。牛肉・豚肉をがまんすればみんな平等につつましい健康的なベジタリアンになれます。

以上,かなり大雑把な考察です。温暖な地方では,二期作二毛作ができるので,現在の水田面積でも充分おつりがくる可能性もあります。