ソフトバンクのヤドカリ商法

 
思い起こすのはUSENの勝手に電柱蒔きつけ商法(笑)
あれが犯罪にならなかったのは政治だよね。
しかし流石に家庭LANにヤドカリしたら怒るだろう。遅くなるじゃん。
かといってNTTの巨額投資にただ乗りなんて政治力でしか実現しない。
だってそうじゃなかったら禿のメリット打ち消すそれなりのお代取るだろうからね。
NTTもソフバン並に値下げすればタダ乗り封じ込めになるんだけどな。

ソフトバンク、「NTT頼み」加速
日経ビジネス2010年9月30日(木)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100924/216371/
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 「麗しき誤解のうちに、他人の褌(ふんどし)を借りて勝負する」
 今年7月、ソフトバンク孫正義社長は出演したテレビ番組内で、こうコメントした。
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 快走する携帯電話事業だが、その一方で、増大する通信量に設備の対応が追いついていないことは、周知の事実。今年春には、「つながりにくい」「通信が遅い」という利用者の声に対応して、2011年春までに携帯電話基地局数を12万に倍増させる計画を発表した。
 携帯電話の設備増強を急ぐ一方、実はソフトバンクはもう1つ、通信量対策のプロジェクトを進めている。
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 そして、日本のネットでも、IPv6の本格運用が始まる。その大きなきっかけとなるのが、2011年度に完了予定のNTT東西地域会社による、NGN(次世代ネットワーク)のIPv6対応だ。IPv4はネット接続業者(プロバイダー)が各々対応してきたが、IPv6ではNTTグループNGNが事実上の共通インフラとなる。プロバイダー各社は、NGNに接続することで、IPv6サービスを利用者に提供できる。
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 だが、屋外の基地局の設置には時間がかかる。そこで、同社は、「フェムトセル」と呼ばれる家庭用の小型基地局の設置を進めている。フェムトセルをブロードバンド契約している家庭に配布することで、携帯電話通信の一部を固定回線に迂回させる。これが、携帯電話インフラの負荷軽減につながるわけだ。
 しかし、フェムトセルの設置には現在、大きな問題が生じている。各家庭とブロードバンド契約をしているプロバイダー各社が、「ソフトバンクの携帯電話インフラとして勝手に使われている」と主張し始めたのである。
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 ところが、このフェムトセルで発生しかねない金銭的な負担が、東西NTTのNGNへ移行すると不要になる可能性がある。NGNでは、他社プロバイダー網を経由せずに、直接ソフトバンクのプロバイダー網や携帯電話網に接続することが技術的に可能なためだ。
 フェムトセルの設置が容易になるうえに、プロバイダーへの支払い負担がなくなれば、ソフトバンクの財務にも大きな恩恵をもたらす。
 それだけではない。IPv6の本格運用は、ソフトバンクのブロードバンド通信にもメリットをもたらす。東西NTTのNGNを利用するため、ソフトバンクはプロバイダー網以外のインフラ投資が事実上、不要になるからだ。
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折しも、ソフトバンクが推進する「光の道」構想を陰日なたに支援してきた原口一博氏が、総務相の職から去った。全国の家庭にまで光ファイバーを敷設する壮大な計画に、孫社長は「ソフトバンクのビジネスとは無関係」と言うが、この構想が実現すれば、同社の様々な事業に追い風となったことは間違いない。しかし、原口氏が大臣の席を去り、その行方も混沌とし始めた。
 そんな状況下でも、秘かにインフラ対策を打つソフトバンク。そのしたたかさには、舌を巻く。