戦隊モノは日本文化?

職あれば食あり
【第24回】 2011年12月1日 曲沼美恵 [ライター]
子どもたちの笑顔を守るため、着ぐるみの中で孤軍奮闘!
愛妻弁当をエネルギー源にスーツアクターは今日も行く!!
http://diamond.jp/articles/-/15114
(略)
 じつは、2009年まで、そのパワーレンジャーのレッドを演じていたのが岩上さんだ。当時はディズニーが配給元となり、戦闘シーンはニュージーランドで撮影されていたため、その間はずっと日本とニュージーランドを行き来する生活をしていた。

 戦闘シーンだけは日本からわざわざ日本人のスタッフが行って撮影していた理由を、岩上さんはこう説明する。

「ああいう戦隊モノの動きっていうのは、現地の人たちがやってもなかなかかっこよくならないんですよ」
 
「身体能力が高くても、ですか?」

「はい。あれはどうも、日本独自の文化みたいです」

 岩上さんが海外で撮影し始めた頃、外国人のスタッフによく聞かれたのは「なんでいちいちポーズきるの?」ということだったらしい。

「日本だとよく、『レッド! ブルー! イエロー!』とか名乗ってから闘うじゃないですか。僕ら、それをよく”見得切り”とも言うんですけれど……」

「つまりは歌舞伎の?」

「まさにそう、それがルーツです。だけど、海外の人にはそれがよくわからん、と」

「わからんと言いますと?」

「そんなことしてたら、敵にやられてしまうやろって思うらしいんです」

 至極冷静、かつごもっともな意見である。

「だけど、ポーズ切ると子どもたちはどこへ行っても喜びますね」

「わかりやすいんですかね?」

(略)

スタジオBOSのホームページ
http://www.bos-stunts.com/
岩上弘数・山下純