高橋洋一の俗論を撃つ!
【第27回】 2011年12月1日 高橋洋一
超党派議員が開いたシンポジウムで
鳩山元総理がぶち上げた日銀法改正論
http://diamond.jp/articles/-/15116
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各政権の平均為替レートを見ると、小泉116円、安倍119円、福田108円、ここまではなんとか合格だ。しかし、麻生97円、鳩山91円、菅83円、野田77円であり、これではベースになる経済がガタガタになり、経済運営失格である。

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 今のマスコミは、現政権が増税指向になっているので、その提灯持ちで増税を支持しているところが多い。消費税増税であれば、新聞協会が軽減税率を要望しているように、新聞は軽減税率になる可能性は高く、それは業界にとってもプラスである。
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 国税庁の持つ国家権力は財務省の最大の武器だ。これで誰でも黙らせることができる。歳入庁になると財務省の完全支配が崩れるおそれがあるから、財務省は手放さない。現に、民主党政権交代前には歳入庁を主張していたが、財務省の反対にあって今やまったく音沙汰ない。

 こうした背景を知っていると、安住財務相財務省のいいなりであることがよくわかる。財務省のイヤなことをせずに、国民に痛みをしわ寄せしているのだ。増税派には「官僚がおっかないのか?」と、問うてみたい。