ソフトバンクがiPhone破談を狙ってKDDI販売計画をリークした?

アップルがどう判断するか。

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【第486回】 2011年9月22日 週刊ダイヤモンド編集部
KDDIiPhone販売」の陰でささやかれるソフトバンクがほくそ笑む意外な理由
http://diamond.jp/articles/-/14144
(略)
 事態はさらに深刻だ。アップルはこれまでどの企業に対しても契約内容の開示について厳しい姿勢をとっており、今回の報道により交渉が破談になる可能性も出てきたのだ
 
 ただ唯一ほくそ笑むプレイヤーがいる。ソフトバンクだ。
 
 iPhoneの独占販売ができなくなると、ソフトバンクが受ける経営ダメージは深刻だ。契約者数で業界トップをひた走ってこられた源泉は、iPhoneのおかげと言っても過言ではないからだ。
 
 そのため、交渉がもつれれば、すなわちソフトバンクの利になるというわけだ。
 
 それでなくてもソフトバンクは携帯3社に包囲網を敷かれ、苦しい立場に置かれていた。
 
 欧州をおさえる英ボーダフォンとの関係がそのひとつ。ボーダフォンは9月20日、旧知の間柄だったソフトバンクを外してNTTドコモと法人営業で事業提携をすると発表した。
 また、電波を効率よく使える周波数帯(プラチナバンド)の割り当てを巡る獲得争いでも、業界4位のイー・アクセスから猛攻勢を受けている。イー・アクセスは、プラチナバンド獲得後、次世代高速通信技術「LTE」を核に全国に通信網を広げ、他の事業者に通信サービスを提供する方針を掲げている。「新規参入者が増えることで市場の活性化につなげる」といわれれば、そうして拡大してきたソフトバンクも反論ができない。割り当ては年度内にも決まる見込みだが、とれなければ1兆円の設備投資計画もふっ飛んでしまう。
 ソフトバンクは“3重苦”を抱えており、乗り越えるために業界内からはKDDIの提携を潰したかったのではないか」との見方も出ているほどなのだ。
(「週刊ダイヤモンド」編集部 小島健志)