中韓への技術流出防止策

答えているのはコンソシアムのジョイベンの社長さんだけど、ずいぶんハッキリ言っている。そして踏み込んだインタビューをしているのは女性記者。業界村・マスゴミ村の本百姓には出来ない記事だね。
こういった記事が「差別ニダ」と言われずに載るようになったのは「新幹線事件」のお陰ですね。
ていうかニッポンのサラリーマンって技術流出に暢気すぎw

日本キラピカ大作戦
日本は「スマート技術」も流出させてしまうのですか 半導体、液晶、太陽電池の二の舞にならぬよう
山田久美
2011年8月29日(月)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110823/222215/
(略)
 原因は明白です。我々日本人が巨額の資金や税金を投じ、何十年もかかって開発してきた技術、磨き上げてきた技術が、中国企業などに盗まれ、製品化され、安価で販売されているからです。彼らは、価格優位性を武器に、急速に売上を伸ばしていきます。その結果、日本製品は売れなくなり、それが日本の国際競争力の低下につながっているのです。
 
 このような悲劇が様々な産業分野で繰り返されているにも関わらず、日本企業はいまだにその現実をはっきりと認識していません。
 
 多くの日本企業は、今でも高い技術力さえあれば、勝ち残っていけると信じているのです。技術は必要条件ではありますが、十分条件ではありません。このような考え方を改めない限り、スマートシティ市場においても、日本はこれまでの二の舞を演ずることになりかねないと思うのです。
 
 例えば、中国のスマートシティプロジェクト「天津エコシティ」では、中国とシンガポールがプロジェクトの上位に位置した上で、合計3兆5000億円の資金と場所を提供し、日本など先進国の企業を呼びよせています。日本企業は、プロジェクトの下位に位置づけられながら、下請け会社として、技術やノウハウを喜んで提供しています。それによって、高い技術やノウハウが一切合切、持っていかれるかもしれないにも関わらず、です。
 
 今後、何が起こるかは明白です。中国は、手に入れた技術やノウハウを基に、自国中心の産業を興し、世界に輸出し、市場シェアを伸ばしていくということです。これは、アブダビのスマートシティプロジェクト「マスダールシティ」も同様です。これが世界の戦い方なのです。
(略)
 このような状況の中、現在の日本企業には3つの問題点があると考えています。
 
 1つ目は、日本企業は、世界各国の制約条件や要望に応じた提案ができていないため、国際競争力を十分発揮できていないということです。
 
 2つ目は、日本企業は、それぞれバラバラに活動しており、日本全体として標準化を見据えた動きになっていないということです。
 
 現在、国内では、国家プロジェクトとして、4つのスマートシティプロジェクトが進められており、それぞれ異なった技術、異なった方式を取っています。このままでは、中国の狙い通りにことが運んでしまうのではないでしょうか。
 
 中国はそのうち、「日本でやっているよりも、カネも土地もある中国でやりませんか」と、企業に個別に持ちかけてくるでしょう。そして、「一番高い技術、一番優れたノウハウを持っている企業を採用したい」といって、コンペに持ち込み、すべての技術とノウハウを取得するでしょう。そうやって作ったスマートシティをショーケースにして、世界に向かって営業を始めるでしょう。そのような青写真を描いていることが容易に想像できます。
 
 3つ目は、ファンドに関するスキームがないことです。ビジネスを強力に推進していくには、ファンドに関するスキームが不可欠です。しかし、残念ながら、日本にはそのスキームがないばかりに、米国のヘッジファンドなどに資金が流れていってしまっています。
 
 ゆえに、日本企業は、世界各国の制約条件や要望などをしっかりと見据えた上で、互いに協力し合って日本の標準モデルを作り、パッケージとして展開していくこと、加えて、国や日本の金融機関はファンドにレバレッジを効かせて、スマートシティ市場を強力に推進していくこと。これが重要です。
 
 これらは当たり前の話ですが、今の日本企業は細部にばかり注意をし過ぎていて、全体像を正しく把握できていないと思いますね。
(略)