岸博幸のクリエイティブ国富論
【第145回】 2011年7月8日 岸博幸
霞ヶ関文学」の羅列になった復興構想会議の提言で見えた菅政権の引き際
http://diamond.jp/articles/-/13034
(略)
 前例主義で新しい政策をやりたがらないというのが官僚の行動原理ですので、この手の政府の報告書を読み解く場合、3つのポイントから精査すると、政治や民間(委員)がどの程度中身に関与して官僚と戦ったかが分かります。
 
その3つのポイントとは、

? 政治のリーダーシップ、議長のブレークスルーがあるか
? 官僚がやりたくないことがどの程度さらっとした表現になっているか
? 官僚がやりたいことをしのばせていないか

です。
 
 このように最近時点での二つの重要な政府の報告書を見ると、政策の面でも菅政権が既に限界に来ていることがよく分かります。このままでは被災地の復旧・復興は遅れるだけだし、日本も悪くなる一方です。この状況を打開するには、民主党が良識を発揮して早く首相を交代させ、正しい政治のリーダーシップを発揮できる人を新首相にするしかないのではないでしょうか。