良い奴隷のプライド

いつの間にか良い下請けとして評価されることに満足している矮人症。
でかい夢をぶち上げる資本家精神はないのかね?

山崎元のマルチスコープ
【第188回】 2011年7月6日 山崎元
ボーイング787の報道で少しだけ残念なこと
http://diamond.jp/articles/-/13006
(略)
 もちろん、先に名前が出た日本企業の製造技術は確かに立派なものなのだが、本来、我が国の企業が目指すべきは、ボーイング社のようなビジネス推進ではないだろうか。そのことにスポットが当たるのではなく、ボーイング787の製造の下請けに我が国企業が使われていることを喜び讃えるような、NHKのニュースを観ていて、筆者は少し苦々しい気分になった。

 もちろん、良い製品が消費者に提供され、投資家が株式からリターンを得ることが出来れば、企業はどこの国にあってもいいのだが、なじみのある日本企業にこうしたケースが少ないことには一抹の寂しさがある。

 製品あるいはビジネス・モデルのデザインに於いて、世界を制するようなビジネスとして可能性のあるものは何だろうか。たとえば、製品の規格から充電・蓄電のビジネス・モデルまでを含めて、電気自動車あたりの大型商品でこうしたケースが出現することを期待したい。