産経抄がソンマサヨシ批判

なんだか意外にアッサリ批判が集中するソンマサヨシ
これは管直人批判の流れで、管が孫を金づるとして延命しようとすることへの先制攻撃なのか?
だけど単純自然エネ批判ではソンマサヨシには痛くもかゆくもないだろう。
やっぱり秘密のアービトレージを指摘しなくては。

産経抄
7月2日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110702/plc11070203310002-n1.htm
 中国の偉い人はブラックユーモアのセンスがある。中国共産党結党90周年にあわせ、北京と上海を4時間48分で結ぶ中国版新幹線が開業したが、列車の名前は「和諧号」という。和諧とは日本語で調和という意味だそうな。

 ▼和諧号は、川崎重工業などからの技術供与をベースに中国メーカーが製造したものだが、中国側は「独自開発だ」と米国などで特許申請の予備手続きを進めている。どうやら和諧は、調和ではなく、強欲を意味する雅語なんだろう。

 ▼きれい事をいって強欲ぶりを遺憾なく発揮する和諧の精神は、中国の専売特許かと思っていたら、日本にもあるある。権力維持に人一倍の強欲さをみせる菅直人首相がご執心の再生エネルギー特措法案も「和諧」の臭いがぷんぷんする。

 ▼確かに太陽光や風力、地熱を利用した再生エネルギーを飛躍的に増やそうというこの法案は正義であり、魅力的にみえる。いまだに放射能をまき散らしている東京電力福島第1原発の現状をみるにつけ、党派を超えて一刻も早く成立させよ、というお調子者が出てきても不思議ではない。

 ▼野党の中にも早く法案を通して菅首相の花道をつくり、退陣させた方がいいというおめでたい議員がいるという。しかし、この法案には重大な欠陥がある。経産相が決める固定価格で再生エネルギーの全量買い取りを義務づけているのだ。

 ▼簡単にいえば、たとえ高コストであっても電力をつくればつくるほど供給者はがっぽり儲(もう)かり、つけは料金値上げとなって消費者にまわってくる。もっとはっきりいえば、価格を決める権力者にとりいった政商に極めて有利な仕組みなのだ。ペテン師と「越後屋」に高笑いさせてはいけない。

花田紀凱の週刊誌ウオッチング】(317)
2011.7.2 07:50
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110702/bks11070207510003-n1.htm
 
 あのシーンは誰が見ても異様だった。6月15日、衆院第一議員会館の会議室で開かれた再生可能エネルギー促進法の成立をめざす緊急集会。

 薄ら笑いしながら「私の顔を見たくないのなら、早くこの法案を通した方がいい」とバカなことを口にした菅総理ソフトバンク孫正義社長、こう言ったのだ。

 「今の総理の話を聞いていると、あと10年くらい続けてくれと、正直、そんな感想を持ちました」

 商売のためとはいえ、ここまで言うか。10年続いたら日本滅亡だ。

 で、早速『週刊文春』『週刊新潮』(ともに7月7日号)がそろってトップで孫正義

 「再生エネルギーまで喰いものにする 孫正義『強欲経営』の正体」(『文春』)

 「国家の危機は目下の商機! 寄付100億円を大PR! 脱原発の政商になる『孫正義ソフトバンク社長』の果てなき商魂」(『新潮』)

 『新潮』の記事がやや感情的なのに対し、『文春』は再生エネルギーの危うさまできちんと押さえている。
 まず、孫社長自然エネルギー事業(以下、引用は『文春』)。

 〈「単なる思いつきではないか、という懸念が去りません。昨年六月に発表したソフトバンクの『新30年ビジョン』でも、エネルギー事業は含まれていない」(ソフトバンクグループ社員)〉
 
 しかも、自然エネルギー事業には根本的な疑問が。

 〈「太陽光発電のエネルギー変換効率はせいぜい二割(中略)。不安定な太陽光発電と現在の電力系統を繋げば、停電のリスクも高まり−−」(経済産業省OB)〉

 〈「岐阜県は、太陽光発電は火力発電の三倍のコストがかかると独自に試算」(岐阜県政関係者)〉

 孫社長、そんなことより平時でもつながりにくいソフトバンクの携帯をなんとかしてくれ。(『WiLL』編集長)