NTTは勝利したのか?

NTT東、光サービスの黒字化達成 10年度
中長期的に利用料引き下げ検討
2011/6/30 19:22
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819696E1E2E2909A8DE1E2E2E4E0E2E3E38698E0E2E2E2?n_cid=TW001
 NTT東日本とNTT西日本が30日に発表した2011年3月期の光サービスの収支によると、NTT東の営業損益が153億円の黒字となった。前の年度は212億円の赤字で、単年度黒字化は01年8月のサービス開始後初めて。今後も黒字基調を維持できる見通しで、利用者料金も「中長期的に引き下げの方向で検討したい」(NTT東財務部)とした。
 
 NTT東西の光サービス「フレッツ光」は今年8月で10年目を迎え、契約数は3月末時点で1500万件を突破した。NTTが各家庭をつなぐ光回線に投資した額は01年度以降で累計3兆円。設備投資はすでにピークアウトしており、契約数の拡大で設備の利用効率も高まってきた。
 
 今後は新旧サービスで複数抱える通信網を「NGN」(次世代ネットワーク)に一本化していく方針で、さらなるコスト削減を見込む。ようやく本格的な回収期間に入るが、光サービスの収益が拡大すれば値下げ要請も高まりそうだ。
 
 NTT西の10年度の光サービスの営業損益は328億円の赤字で、赤字額は前の年度に比べ349億円減少した。契約数は増えており「11年度には黒字化したい」(財務部)と話す。