テロ標的を民主的に選ぶ

環境のためには戦争も辞さない。これが21世紀の宗教戦争

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【第613回】 2011年6月29日 週刊ダイヤモンド編集部
アノニマスサイバー攻撃の対象企業を“選挙”
「地球の緑の敵」1位バイエル、2位東電
http://diamond.jp/articles/-/12921
「母なる地球は健やかで、美しいままであるべきだ」
 国際的なハッカー集団であるアノニマスが先月、ホームページ上で「地球の緑を守る」ことを大義名分にしたサイバー攻撃を宣言し、ターゲット企業をネット上の投票によって選ぶ“選挙”を実施していたのをご存じだろうか。
 サイバー攻撃先として候補となった4社には、福島第1原子力発電所放射能事故を引き起こした東京電力が含まれており、関係者をあわてさせた。
 サイバー攻撃の作戦名は「OPERATION GREEN LIGHTS(緑の権利のための作戦)」。地球の環境汚染防止を公約にうたい、攻撃崎候補として「バイエル」(独、製薬・化学工業メーカー)、「BP」(英、国際石油資本)、「ダウ・ケミカル」(米、大手化学メーカー)に加えてノミネートされたのが、なんと「東京電力」だった。同作戦のホームページに「投票」を呼びかけるボタンがあり、クリックすることで誰でも1票を投じられる仕組み。投票は6月22日に締め切られたが、結果はバイエル社(66票)が“当選”。東京電力は2位(32票)で、とりあえず難を逃れた格好になった。
(略)