超・ねじれ思考  児童の被ばくは多い方が良い??

もちろん、そんなことをすると「役人の責任が問われるから」ですね。

超・ねじれ思考  児童の被ばくは多い方が良い??
http://takedanet.com/2011/04/post_b591.html
 
郡山市は市長の決断で、市内の小学校の校庭の表土を除き、子供達がすこしでも被ばくしないようにと努力した。
その結果、表土を除く前には1時間あたり3マイクロシーベルトもあったのに、それが0.6マイクロシーベルトに減った.
子供達にとっては素晴らしいことだ.
これが小学校ばかりではなく福島県の全部に行き渡れば、
 
「汚れた福島」
 
から
 
「綺麗な福島」
 
への転換ができる。素晴らしいことだ。
 
・・・・・・・・・
 
でも、これに対して文科省の大臣が、
「3ミリシーベルトで安全なのだから、余計なことをするな」
と言った。「汚れた福島のままで良い。30年はそのままでよい」という意味になる。
その理由は、「安全なものをさらに安全にしなくても良い」ということだが、超・ねじれ思考であると共に、法律違反である。
 
もともと文科省は、放射線を出す物質の法律を作り、厳しく管理をしていた。複数の法律があるが、その基本思想と規制値は、

1.被ばくはできるだけ低い方が良い、
 
2.子供の被ばくは大人より危険である、
 
3.一般人の1年間の限度は1ミリシーベルトである、
 
4.「クリアランス・レベル」(原子力関係の廃棄物を捨てる時の基準)は1年間10ミリシーベルト以下にしなければいけないし、それに反すると1年以下の懲役で犯罪である、

ということである。
 
今回の地震で臨時措置として、年間20ミリシーベルトとう限度を決めたが、これはあくまでも「望ましくないが臨時」であり、さらに「法律で決まっているのを、文科省の大臣が勝手に変更できない」という制限がある。
 
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実質的に子供達の安全を守るという点でも、これまでの文科省の指導の思想から言っても、さらには具体的な法律から見ても、郡山市の行動とその結果は、「子供を育てるために存在する、文科省として喜ぶべきもの」であることは明らかだ.
 
私は福島原発事故以来、政府が自分たちのメンツにこだわって、
 
「どうにかして、国民や子供をより多く被ばくさせたい」
 
という行動を取ることに、実に不思議な感じがしていた。
 
「そんなことはないはずだ」と何回も自分に言い聞かせてきたが、政府が言ったり、行動したりするとすぐ、それは裏切られる.
 
原発事故では「最初に逃げて、後で戻ってくる」ことによって被曝量を減らすことができるのに、一番、多く放射性物質が出ている時に「安全だ」と言って、放射線が少なくなってから「危ない」と言い出したりしている。
 
私は小学校の基準として文科省が出した1時間3.8マイクロシーベルトという計算はまったくの間違いと思っているが、もしそれが正しくても、郡山市の小学校の汚染が下がるのは歓迎のはずだ。
 
すでに政治家やお役人が自分たちだけのことを考えて、国民は税金を納める道具ぐらいしか思っていないことは確かだが、こんなときにもそうか、と思うと情けない.
 
(注)文科省3.8マイクロの間違い

1.もともと子供は1年間1ミリシーベルトである、
2.原子力安全委員会も、臨時措置でも子供は10ミリシーベルトが望ましいと言っている、
3.ノーベル医学賞を受賞した外国の学者も、子供の規制値を2から3分の1にすべきだと提言している、
4.内部被ばくを計算していない(計算根拠を示さず、無視できるとしている)、
5.校庭にいる時間以外は子供が屋内にいるとしていること、さらには屋内は屋外の2.5分の1だとしていること(現在の福島県の状態を無視している)。

子供をできるだけ多く被ばくさせたいという異常な心理で、子供を被ばくさせるな!
平成23年4月29日 午前11時 執筆)

文科相、福島・郡山の小中学・表土除去に「事実関係確認したい」
2011.4.26 13:21
 
 高木義明文部科学相は26日の記者会見で、原発事故を受けた放射線対策として、福島県郡山市が小中学校の校庭などの表土を取り除く方針を示したことについて「市としての独自判断だと思うが、事実関係を確認したい」と述べ、取り除いた土の処分方法なども含め、福島県を通じて詳しく事情を聴く意向を示した。

 また高木氏は、ほかの地域にある学校での表土除去の必要性について「その都度放射線量を計測して、基準以下であれば必要はない」と述べた。

20 名前:名無しさん@十一周年[sage] 投稿日:2011/04/26(火) 13:52:53.92 id:cX1LJRNz0 
    
  「自分達より先に地方にやられたら中央の政府の立場が無い」  
   
  以外に理由は無いな。  

行き場失う「除去表土」 郡山で搬出先住民が反対
http://www.47news.jp/news/2011/04/post_20110428104741.html
 
 郡山市は27日、県の調査で放射線量が高かった同市の薫小と鶴見坦保育所の校庭・園庭で表土の除去作業を実施、一定の効果を確認した。しかし、表土の処分先とした河内埋立処分場の周辺住民の不安の声を受け、市は急きょ、表土搬出を取りやめた。同日夜に河内クリーンセンターで開催した住民説明会では、住民から「なぜ事前に説明がなかったのか」「なぜ市長が来ないのか」「表土を持ってくるな」といった怒りの声が相次ぎ、”見切り発車”ともいえる市側の準備不足が浮き彫りとなった。
 説明会には住民約100人が出席。冒頭、柳沼大太郎生活環境部長が「ご心配をお掛けして心よりおわび申し上げる」と謝罪。経過説明した渡辺伸市清掃課長が「除去した表土は放射線の数値が高くないため、いったん埋立処分場に保管し処分する予定」と説明すると、住民から一斉に怒声が上がった。質疑応答では、「責任は国と東電にあるのだから、除去した表土は東電の敷地に埋めるべきだ」などと厳しく指摘する意見が相次いだ。柳沼生活環境部長は「皆さんの理解と協力が得られなければ、強行突破するつもりはない」と回答するにとどまり、住民の理解を得られるような明確な基準を示すことはできなかった。同処分場から南に約2キロ地点には河内小がある。同校では現在、同市に避難している川内村の児童が空き教室で学んでいる。
(2011年4月28日 福島民友ニュース)

除去表土の搬出を凍結 東電に引き取り要請へ
http://www.minyu-net.com/news/news/0429/news6.html
 
 福島第1原発事故を受けた県の調査で放射線量が高かった小中学校、保育所の校庭・園庭で表土の除去作業を実施している郡山市は28日、「地元住民の合意形成がなければ、除去土を持ち込めない」として当初、処分先としていた同市の河内埋立処分場への搬出を凍結した。表土の除去は一定の効果があるとして続行することにしており、除去土の処分先の選択肢の一つとして近く東京電力に引き取りを要請する方針。
(2011年4月29日 福島民友ニュース)

郡山市が表土除去再開 処分先、宙に浮いたまま
http://www.minyu-net.com/news/news/0430/news9.html
 
 福島第1原発事故を受けた県の調査で放射線量が高かった小中学校、保育所の校庭、園庭で表土の除去を進めている郡山市は29日、作業を再開した。国が除去方法などの基準を示さず、予定していた河内埋立処分場への搬出を凍結した中、作業は今後も続行。処分先が宙に浮いたままの除去土は当面、校庭、園庭の一角に仮置きする。
 市は5月2日までに対象の28小中学校、保育所の除去作業を終え、同8日までに要請のあった39私立保育園、幼稚園での作業を完了させたい考え。また除去作業に合わせ、対象となった小中学校、保育所の外壁や窓などを水道水で洗浄する除染作業も進める。
 仮置きした除去土は児童、園児の安全確保の観点から、凝固剤で表面を固めた上、シートで覆い保管する。市教委は現在、放射線量の継続的な測定や近づけないようにするなどの措置も検討している。
(2011年4月30日 福島民友ニュース)