毛沢東が南米を搾取する?

というかバリバリの中華思想が現代資本主義社会で覇権を目指すとどうなるか、ってだけの単純な問題じゃん。
でも日本のマスゴミは報じないんだよね。中国様万歳、韓国すばらしい、BRICS最高!だしw
だから田村さんは普通に米国エリートの常識を教えてくれてありがたい。
(ときどきエリート臭に反発したくなるけどw)
中南米の問題は国民の利益に合致しない巨大企業(資源・農業)の強欲と、それをコントロールできない弱い政府、団結できない地域ということ。
そういう意味では、今回中国という要素で浮き彫りになっただけで、『構造的搾取論』が語られた頃から全然変わっていない。
だけど南米で猛威を振るう「毛沢東主義者」の立場はどうなる?w
 
追記)
いまの中共は修正毛沢東主義ないし訒小平主義だから毛沢東主義は揺るがない!ってことなのかも。
なんかマルクス主義スターリニズムvs真のマルクス主義みたいな話だなあ。
宗教ってみんなおんなじだねえ。。。

2011年3月3日(木)
南米ブームは中国の搾取の構造?ご利益は?
火付け役がライバルでもある皮肉
田村 耕太郎
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110301/218686/
(略)
 2005年、それまでラテンアメリカ諸国は中国に対し貿易黒字を謳歌していたが、この年から貿易赤字に転落した。中国がラテンアメリカへ輸出している品目は、ラテンアメリカが中国に輸出したがっている品目(繊維、玩具、衣類、靴、機械、装備品)とバッティングしている。中国とラテンアメリカは輸出品で競合している。
 
 当事者同士だけでなく、欧米など第三国への輸出でも、ラテンアメリカ諸国は中国に押され気味だ。メキシコは対中貿易が300億ドルの赤字となるだけでなく、対米輸出額でも中国に抜かれ、踏んだり蹴ったりである。中国に対して、大幅な貿易赤字を計上しているアルゼンチンは、中国製品に関税をかけた。これに対して中国は、大豆買い付けの凍結という報復的な措置を講じている。
 
 天然資源については、中国の莫大な投資により、ラテンアメリカ諸国は大いに潤っている。しかし、それらを加工して作る軽工業製品では、中国から大量に商品を売りつけられ、貿易赤字を計上。第三国への商売では、中国に追い越され、自国の産業育成にダメージを受けているのだ。製造業が技術を蓄積し輸出で羽ばたく前に、中国に叩き落される。このため中堅企業が育たない。ラテンアメリカ諸国は、アジア諸国とは異なり、輸出によって一次産品から二次産品に産業構造を変えることができない。二次産業はことごとくライバルの中国によってつぶされるからだ。そのせいで、資源・食料関連の大企業と零細企業しか存在しないいびつな経済構造が続いている。
 
 もう1つの問題は、ラテンアメリカ諸国に進出した中国企業が、環境や労働条件について、紛争を巻き起こしていることだ。アフリカでもそうだが、ラテンアメリカにおける中国の投資は収益重視で、現地の社会、文化、先住民、労働市場、環境などに対して配慮を欠くものが多い。パナマボリビアエクアドル、ペルー、ベネズエラ、アルゼンチンで、問題を巻き起こしている。
 
 中国から恩恵を受けているようで、実は、中国に滅私奉公を求められているようでもある。
(略)