もう一度、天安門事件が起きたら中国はどうなる?

漏れはウヨクにありがちな”中国すっころべ!”派じゃない。
ただ「国家社会主義」は宜しくないと考えているので平和に民主国家=普通選挙になるべきだと考えている。
「巨大で民度が低い中国では社会発展のために共産党独裁が必要なんです」という意見に組しない。
そういう人はだいたい「未だ豊かになったばかりだからもう少し時間が必要なんです」という。
それじゃ今すぐは無理だとしても道筋くらい示せよ、と思う。
あのさ、改革解放からもう33年ですよ。いつまで待てというの!
 
明治維新から国会開設まで22年。敗戦まで78年。
ロシア革命から崩壊まで74年。
中華民国成立(1912)から台湾普通選挙(1996)まで84年。
中華人民共和国成立(1949)から既に62年。
強権体制の限界が74〜84としてあと12〜22年。
2023〜2033年?
待ち切れねェ〜〜〜
 
追記)
というか、中共の人たちが守りたいのは自分たちの特権だよね。
共産党」っていう看板がなくなっても「オリガルヒ」的に生き残ったロシアは参考になるじゃないのかな?
ただ清朝版図をそのまま残そうなんてのは無理だろう。
チャイナプロパー+マンチュリア+モンゴル、チベットウイグルになるんだろうな。
それを止めようとすると「民主国家」としてはヤバイ状態(チチェン化)になりそう。
その代わり「共産党」という障害がなくなったら東アジアの交流は進み黄金期を迎えるかも?
間違いなく20年以内に民主化は成されるだろう。
そうなったらまた世界の見え方が変わるだろうなあ。楽しみ。(^^)
 

2011年2月17日(木)
もう一度、天安門事件が起きたら中国はどうなる?
温家宝首相の夢は閉ざされたのか
加藤嘉一
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110215/218437/
(略)
 「我が党の首脳部は、なんとか和平演変の道筋を探っている。いつになるかは誰にも分からないが、時期が熟したころ、自ら主体的に、民主化のソフトランディングを実現させたいと思っているんだ。逆に、一番恐れているのは、再び天安門に学生が集まり、全国民が呼応し、結果的に党の主導で軍を出動させざるを得なくなることだ」
 彼は続ける。
 「今の時代は1989年当時とは異なる。インターネットや携帯電話が急速に普及し、7500万人程度の共産党ネットワークでは、とても管理できない。情報力という意味では、国民はすでに国家を上回っているんだよ。仮にもう1回天安門事件が起きれば、今度は全く違った展開になることは間違いない。全国主要都市の広場に民主化を要求する学生が集まり、外国メディアと組んでクーデターを狙う局面する出てくるかもしれない」
 彼は最後に結論付けた。
 「そして共産党は、国際社会で孤立無縁になることを、極端に恐れている。自国の経済発展が世界経済と1つにつながっていることを考えれば、なおさらだ」
(略)
 2010年8月20〜21日にかけて、温家宝首相が、経済特区として改革開放をリードしてきた広東省深セン市を視察で訪れた。演説の中で、温首相は指摘した。

 「経済体制改革だけでなく、政治体制改革も推進しなければならない。政治改革なき経済改革は、その成果が長持ちせず、効果的ではない。近代化建設の目標も実現しない」

 共産党首脳部としてはそうとう思い切った、突っ込んだ発言である。温首相は同年3月、毎年行う「政府工作報告」の中でも、全く同じ発言をしている。

 実は、天安門事件が勃発する前、1986年6月28日の中央政治局常務委員会において、訒小平氏が全く同様の発言をしている。政治体制を変えなければ、経済成長は持たない。言い換えれば「民主化なき経済建設は長続きしない、必ずどこかで障害が出てくる」ということを主張しているのだ。

 2012年に第一線から退く温首相の「最後の奮闘」は海外政府・メディアの間では重用された。中国国民、あるいは世界の市民にとって、「中国民主化の星」になるのでは、とすら騒がれた。

 ただ中国国内では、それほどの反響はなかった。民衆に対して説得力を持ったわけでもない。経済政策の舵取りにここ数年奔走した温首相は、疲れきっている。共産党内では、むしろ孤立している雰囲気すらある。
(略)