H3ロケット

日本の科学技術はカマトトなところがあって「有人宇宙飛行できないニダ、やっぱり日本は遅れてるニダ」とか言っている割にはHTVをしれっと打ち上げている。
あれは6tの重量があるので有人ユニットに余裕で改造できる。
しかし固体補助ブースター・2段ロケットでは本質的危険性を除けないということで計画されたのがH3ということなんじゃないか?
機体の凸凹が無くスッキリするうえに重量は半分、ということはペイロードは2倍ってこと!?
ワクワクする話だなあ。
それでいて開発費は数百億円とか、どんだけ技術者頑張ってるんだよ!

宇宙機構、3段ロケット「H3」開発検討 有人も視野
2011年1月19日3時0分
http://www.asahi.com/special/space/TKY201101180581.html

  
 宇宙航空研究開発機構三菱重工業が、次世代ロケット「H3」の技術的な検討を始めた。国産の主力ロケットH2AH2Bは2段ロケットだが、H3はまったく新しい3段ロケットを想定。有人飛行に使うことができ、太陽系探査では「はやぶさ」などより大きな探査機も打ち上げられる。H2シリーズは基本設計から30年になるため、部分改良よりも新規開発する方が多目的化できるとみている。
 
 試案によると、H3は1段目に、H2Aの2段目と同じ形式のエンジンを3基ほど並べる。1基ずつは高出力ではないが、噴射される燃料の温度が低く、安全性が高い。複数積むことで、国際宇宙ステーション(ISS)の高度に6トンの有人船を運べる能力を持たせる。1基故障しても推進力を確保でき、このエンジンを2段目にも使えば低コスト化を図れる。
 
 20日には、H2Bで有人船にも発展可能な無人補給船「HTV」2号機が打ち上げられる予定だ。H2Bなどは固体燃料の補助ロケットで推進力を補っているが、固体ロケットは米スペースシャトル・チャレンジャー爆発の原因にもなった。このため、H3を有人で打ち上げる際は、固体燃料を使わない方針だ。
 
 3段ロケットにすれば、有人飛行では3段目エンジンを打ち上げ失敗時の緊急脱出に使える。太陽系探査でも、探査機を飛ばす方向の自由度が増す。日本の探査機はこれまで、ロケットの制約から大型化が難しかった。観測機器を多く積むと予備系を少なくしなければならず、失敗の一因にもなっていたが、ロケットの運用に幅ができることで、大型化も図れそうだ。
 
 静止軌道など普通の衛星には下2段を使えばすむようにし、打ち上げ費はH2Aの80億〜120億円より2〜3割ほど安くする。技術的には2020年ごろに初飛行できるという。
 
 1段目に小さめのエンジンを複数使うのは、ロシアのソユーズや米民間ロケット「ファルコン9」などと同じ設計思想だ。米オバマ政権は昨年、米航空宇宙局(NASA)によるロケット開発をやめ、民間ロケットの活用を打ち出した。ただ、ファルコン9などは旧世代の技術を使っており、新しいロケットを開発し続けている欧州のアリアンスペースに差をつけられつつある。
 
 09年に策定された宇宙基本計画は、月面有人活動も視野に入れた基盤技術を構築するとしている。有人月探査のハードルは高いが、宇宙機構の立川敬二理事長は13日の会見で「有人ロケットについて国の決定は出ていないが、研究は続けたい」と話していた。(東山正宜)

追記)
しかし、外国では危ない2段ロケットで有人飛行やってるんだよねえ・・・
 

はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

はやぶさ、そうまでして君は〜生みの親がはじめて明かすプロジェクト秘話

追記)
この本は立ち読みで読破しました、すいませんm(_ _)m
印象的だったのは「はやぶさ」予算の少なさ。「はやぶさ2」ですら超緊縮予算。そのせいで現場は余計な苦労をさせられる。
130〜140億円程度なのだが、欧州の同業者からうちならその数倍はかける、と言われたそうな。
無意味な子供手当に何兆円もばらまくくせに高等教育科学技術にはまったくカネを使わないという「人材立国」
はやく死んでくれ財務省&手下のミンス
 
追記)
あともひとつ面白かったのは「ニコ動画」部隊がはやぶさプロジェクトを追っかけている姿がところどころ出てくる。
マスゴミが糞の役くらいしかたたなかったのに比べ、ニコ動生中継でみんなブレイクしたんだよなあ。。。
ニコ動\(^o^)/