日本核武装

 

 
戦後日本の国防はつまるところ、「憲法九条」+「米核兵器」 で成立していた。
前者が顕教で後者が密教ね。
まわりが核武装国ばっかりだから核武装必須なのは明白。
そこで生み出した欺瞞が「日米安保」=「米軍の核」というわけ。
米本土から戦略核を発射するのはアリエナイのだから日本国内保管の戦術核orSLBMが主体になる。
つまり日本は事実上核武装国家だった。
その意味で北鮮が「日本がウリの核武装を非難する資格はないニダ」と言っていたのは半分正しい。(笑)
なのにフランケン岡田は「核密約」を暴露してモチコマセナイとか言っているのだからどうしようもない。
「中国になめられる」背景はそもそもフランケン岡田の核武装放棄があるわけ。
だけど戦術核とはいえ米国が報復の危険を冒してまで他人=同盟国を守るかという疑問はずっとあった。
1986年にこんなにハッキリ言われていたとは知らんかった。
それにしても、、、
やっぱり核武装国は一種の神経症にならざるを得ないわけだ。
日本の「唯一の被爆国」という立場は、反対宣伝にも拘らず、米国を倫理的に脅かし続けている。
今後1000年の東アジアでの日本の地位を思うなら、日本の核は報復専用以外ありえない。
するとSLBMだけが選択肢だろう。
1ダースの戦略潜水艦を列島周囲に遊弋させ100余本のSLBMが中共北鮮を狙い続ける。
その研究と準備を公然と続ける。
だけど実際の配備はウヤムヤ。
これがあり得る「日本核武装」じゃなイカ

2010年12月22日(水)
新防衛大綱には「戦略」がない
日本の脅威はテロより中国・北朝鮮
孫崎享
(略)
 かつて、キッシンジャーは、代表的著書『核兵器外交政策』の中で、核の傘はないと主張した。キッシンジャーは、ニクソン、フォード両大統領の国務長官と国家安全保障問題担当補佐官を務めた。米国内で外交・安全保障の第一人者とみなされてきた人物である。
 
・ 全面戦争という破局に直面したとき、ヨーロッパといえども、全面戦争に値すると(米国の中で)誰が確信しうるか、米国大統領は西ヨーロッパと米国の都市50と引き替えにするだろうか
・ 西半球以外の地域は争う価値がないように見えてくる危険がある
 
 また1986年6月25日付読売新聞1面トップは「日欧の核の傘は幻想」「ターナー元CIA長官と会談」「対ソ核報復を否定。米本土攻撃時に限る」の標題の下、次の報道を行った。
 
 「軍事戦略に精通しているターナー前CIA長官はインタビューで核の傘問題について、アメリカが日本や欧州のためにソ連に向けて核を発射すると思うのは幻想であると言明した。我々は米本土の核を使って欧州を防衛する考えはない。アメリカの大統領が誰であれ、ワルシャワ機構軍が侵攻してきたからといって、モスクワに核で攻撃することはありえない。そうすればワシントンやニューヨークが廃墟になる」。
 「同様に日本の防衛のために核ミサイルを米国本土から発射することはありえない。我々はワシントンを破壊してまで同盟国を守る考えはない。アメリカが結んできた如何なる防衛条約も核使用に言及したものはない。日本に対しても有事の時には助けるだろうが、核兵器は使用しない」。
(略)