日本的経営を破壊してきたコスト削減だけの経営者

こういう正論を中国人から言われようとは・・・

日本企業はアキバの外国人観光客を観察してはどうか
中国市場で今こそ「日本的経営」を
2010.12.13(Mon)
柯隆
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5032
(略)
 赤字経営を回避することもできるが、韓国企業の製品と同じスペック(仕様)にする必要がある。だが、そうなれば日本製品の良さはまったく失われてしまうだろう。日本企業は、日本企業ならではの特徴、いわゆる「日本的経営」を生かして勝負すべきである。
(略)
 しかし、90年代以降、日本企業の経営は急速に欧米化するようになった。
 
 例えば、部品調達では「系列」が打破され、海外からの調達率が増えた。部品の品質管理はルーズになり、めったに壊れないはずの日本製品も故障率が上がっている。
 
 また、アジアに進出している日系企業では、生産現場からの合理化提案がほとんど行われていない。それは、現地工場が本社のアジア分工場のような存在になっているからだ。
 
 日本のサラリーマンの口癖に、「うちの会社」という言い方があるが、アジアに進出している日系企業の従業員から「うちの会社」という言葉を聞くことはほとんどない。現地の従業員は企業の一員になっておらず、一時的に身を寄せているだけである。
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 21世紀の製造業は単なるものづくりにとどまってはいられない。第2次産業と第3次産業の垣根が取り除かれてしまう日はそれほど遠くない。これからの製造業の典型は「ものづくり+サービス業」の複合体である。
 中国に進出している日系企業の弱さは、ここにある。ものづくりのみ行い、アフターケアなどのサービスはほとんど提供しないのである
(略)