「正義は勝つ」の対偶を述べよ(5点)

漏れにとって小田嶋隆さんは『噂眞』のオヤジギャグコラムニストだ。
なので『日経ビジネス』で読むと違和感があるw
情報量が極端に少ない記事なんだが、今回はちょっと面白かったのでメモする。

2010年12月10日(金)
ジョブズにとっての「アップル」とヒッピーの「正義」
小田嶋隆
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20101209/217485/?P=5
(略)
 真珠湾を奇襲した側の軍隊は、結果として敗北した。それゆえ、彼等の正義は無効になった。仕方のないなりゆきだ。正義は勝つという公理を逆方向に適用すれば、負けた側には不正義という判定が下る。この世界のゲームはそういうルールで動いている。とすれば、正義を正義たらしめるためには、粘り強く、どこまでも戦い抜かねばならない。ジョブズのように。
 
 ジョブズは奇妙な人だ。現在でも十分に奇矯な人物だが、若い頃はほとんど化け物だった。それほど道を大きく踏み外した変わり者でも、才能と勤勉さを持っていれば企業のトップに立つことができる。
 
 イマジン・ゼアズ・ノー・ジョブズ。雇用なんてないと思ってごらん。起業するしかないじゃないか。
 
 一度や二度追放されても、努力次第で復帰することができる。アメリカの強さはこういうところにあるのではなかろうか。真珠湾から始まった戦いでわれわれが敗れたのは、卑怯だったからではない。大義がなかったからでもない。われわれの軍隊が敗れたのは、たぶん有能な人間を頂点に押し上げるシステム(ないしは寛大さ)を欠いていたからだ。
 
 うん。私見だけどね。多様な私見を認めないシステムは敗北するよ(笑)。
(文・イラスト/小田嶋 隆)