TPPで牛丼200円時代突入

2010年11月26日(金)
TPPで牛丼200円時代突入
飯泉 梓(日経ビジネス記者)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20101119/217188/
 
(略)
仕入れ原価だけで約30円削れる
 
では実際に、関税が撤廃された場合、牛丼の価格にどの程度影響があるのか。
単純に試算してみるだけで、1杯200円が決して不可能な数字ではないことが分かる。
現在のところ、牛丼用の牛肉は米国産、豪州産ともに1kg当たり約500円で輸入されている。
輸入牛肉には38.5%の関税がかかっているため、撤廃されれば361円で輸入できる。
並盛り1杯に使われる牛肉は約80g。現在は1杯当たり約40円だが、それが28円で済む計算になる。牛肉だけで12円のコスト削減となる。
さらにコメの778%という高関税が撤廃されれば、国内産の半額程度とされる中国産米のほか、人気が高い米国のカリフォルニア米などが輸入しやすくなる。
現在牛丼は1杯当たりコメの原価は約30円前後。半額のコメを使用すれば15円で済む。
つまり1杯当たりで27円のコスト削減が事実上可能だ。
 
現在の牛丼は1杯280円で販売した時、約50円近い利益を生み出している。
つまり230円で販売してトントンという状態だ。
肉とコメを合わせて26円、他の材料もある程度下がることを織り込めば、1杯200円で販売することも決して不可能な話ではない。
(略)