国債の安全神話の大転換

上げ潮派財政再建派、そして折衷派w
財政危機だというならどうして金利が上がらないんだよ!という上げ潮派に対して、
ほんとうだったらもっと下がってよかったのに、実はリスクが高まっているんだ!
と反論している。
しかし要因分析なんてあんまりあてにならないと思う。
「GDP成長率を国債金利より上になるようにせよ」というのはお説ご尤もなんだけど、上げ潮派も無条件財政出動派じゃないのだから、この主張は事実上上げ潮派と同じだね。
 

国債安全神話の大転換
財政の不安を市場は意識しだした
高田 創、柴崎 健 【プロフィール】
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20101112/217075/?P=2

 過去10年を振り返ると、こうした事態は初めてのことである。それだけ財政に対する不安が高まっていることを示唆するものだ。2009年以降、リスクプレミアムが高まっているのは、2009年3月に議論された自民党の大型補正予算(歳出総額14兆円、国債の追加発行額11兆円)に端を発する。2009年後半からは、民主党政権誕生に伴う不確実性の高まりを市場が感じ始めた。同党が掲げるマニフェストを実行することで、財政支出が大幅に拡大する。これに対する市場の不安を反映したものと考えられる。

 現在の金利水準はに低く見える。だが、このリスクプレミアムが無ければ、現在のように物価が下落し経済成長率も低下した環境下ではもっと金利が低くなってもおかしくないと言える。