卑弥呼の宮殿から桃の種

 

     
なんだかこの秋は古代史が豊作ですな。
漏れは邪馬台国=ヤマト国畿内説なので、この桃の種はヤマトモモソ姫巫女が祈祷に使ったものと特定して良いと思っている。
そして神に捧げた祭器はバットで壊して破棄したんだろう。不届きものがリサイクルしないようにね(笑)
   



この復元図でみたら宮殿の南東隅のあたりに捨てていたんだろうね。
それはそうとどうも日本の研究者は復元図を必要以上にみすぼらしく描いているような気がしてならない。
強国連合の威信を賭けた祝祭空間なんだからもうちっとキレイにつくったと思う。
  
追記)
ちなみに邪馬台国≠ヤマト説は戦前はウヨクが戦後はサヨクが唱えているんだよね(笑)
ウヨクにとっては”卑弥呼”は中国に朝貢しているように思えるから、サヨクにとっては天皇家の古さと唯一性が証明されてしまうから、それぞれの立場で否定したいわけ。
でも、真実は真実だ。
サヨクには気の毒だけど邪馬台国=非天皇系王権説は政治的なものなのでもうすぐ自然死するでしょう。
またウヨクの人は姫巫女が魏に使者を送ったからと言って日本国が属国だったことにはならないから安心して欲しい。
わざわざ天皇ではなく巫女が使者を送ったことの意味を考えればわかることだ。
     
追記)
ところで三角縁神獣鏡についてはウンザリするような論争があるんだが、漏れはモモソ(姫巫女)は魏から鏡をもらったけど直ぐに国産化したという穏当な(温い)説。
ヤマト朝廷成立後は神岡銅山から調達した原料をいまの田原本町にあった工房で魏の帰化人エンジニアの指揮下で大量生産していた。
授与式は宮殿でやったんだろう。そのとき臣従する豪族は交換に家宝をモモソ姫に献納する。
受け取った家宝は軍事官僚モノノベ氏が守る石上神宮に保管する。
地図の東山麓のポイントは上から石上藭宮・崇藭天皇陵・大藭藭社、やや左に飛び出しているのが箸墓、纏向つまり古代ヤマトの宗教センターの一部。
東にちょっと離れているのは鏡作藭社で鏡工房集落の中心地。
 
だけど漏れが気になるのは製造事情ではなくて図案が中国神仙思想だということ。

http://inoues.net/mystery/3kakubuchi.html
これが有名な鏡。各部名称なんて研究者がかってにつけたものなんだけどね。

はい、神、西王母東王父が描かれています。
もっとも、だからって日本独自の宗教思想がないわけじゃないんだけどね。
この辺は林巳奈夫先生の『神と獣の文様学』紹介するときにまた書こうと思うけど、
ゆるいシンクレティズムのウイングが古代中国思想もカバーしていたというだけ。
氏族独自の神話体系しかなかった豪族達に最新中華神仙思想に基づく神宝を与える。
それから300年後の仏教による国家統合の祖型ですね。