Anazon Book Review 濱哲さんのこと

AmazonのBook Reviewは面白い。
2chと同じで市井の識者の簡潔平易な論考が面白い。
漏れは面白い批評をみたらその人が他に出しているのも全部読む。
そこで最近ヒットしたのが濱鉄さんだ。
江戸時代の小説、近現代の東アジア史に詳しい。
ネット右翼の単純歴史観を揶揄するが、サヨクの馬鹿さも批判する。
なんだか漏れの関心分野とスタンスがかなり近いけど微妙に違う。
  
邪馬台国・・・・陳
・乃木将軍・・・・無能、司馬遼太郎のいうとおり
・日韓合邦・・・・李氏朝鮮に近代化の可能性無し、いずれ周辺国の植民地になったのは必然。レジスタンスなど妄想。(というか一番広くとって2250名くらい)
南京大虐殺・・・4±2万人、秦泰彦説そのまま
・沖縄集団自決・・自決命令はなかったが、日本軍には住民保護の義務があったのに「逃げろ」といわなかった。いまになって偽証している
東京裁判
嫌韓流・・・・・全面否定
 
漏れはたぶんウヨクのほうに分類されるんだろうが、世の中の保守を自称するの過半には違和感がある。
いちおうサヨク的知識も押さえた上での判断ならいいだが、自分の陣営の論理しか吟味しないような香具師が多いからね。
でもそれはサヨクも同じ。っていうか、敗戦後60年間は薄らサヨクの天下だったんだから、害悪も人数もサヨクの馬鹿さのほうが圧倒的なんだけどな。
だから漏れは山野車輪を否定しない。嫌韓流4は馬鹿過ぎて説教入っちゃったけど、同程度のサヨク本は山のようにあるからね。
低レベルの「啓発本」としてサヨクとバランスを取るには手頃だと思うんだ。
アノ程度のウヨク知識すらもたないサヨクやおこちゃまは多いから。
学問的・論文的には駄目でも大衆レベルでの政治的平衡のための天秤の錘みたいなもの。
 
同感なのは、2〜4万人だったとしても犯罪は犯罪だ。国府軍の無責任な便衣先方に責任があるとはいっても、日本軍を免罪できるわけではない。
沖縄の戦闘では市民と民兵の区別がつかなかった。そのために米軍に虐殺された住民は多い。同じことを米軍に言われたらどう思う?
 
日韓合邦だってそうだ。漏れは「日本は良いこともした。悪いこともした」派だけど、安易にインフラだ投資だと言いたくないのは、
そんなことを言えば、中共チベット占領を是認することになるからだ。
東トルキスタンは儲かっているだろうが、チベットやら内モンゴルは持ち出しだからね。
だからといってチベット人中共は良いこともした、というのは事実が含まれていてもデリカシーを欠く。
 
物事はみんなそうやって中立的命題にしたときに違和感がないか確認すべきなんだ。
どうせ内弁慶で議論していても意味がないんだから。