カザフスタン・アスタナ

  

   
ところで最近ソエジーの話によく出てくるカザフスタンだが、たしかに世界の真ん中・交差点ですね。(ヨーロッパ・アラブ・インド・シナ)
 

面積:272万平方㎞
人口:1700万人
GDP :1800億ドル(1万2千ドル)

おお、1万ドル超え!
ロシア:1700万平方㎞・1万6千ドル、中国:957万平方㎞・6千ドルには適わないものの、中央アジアでは堂々たる大国ですな。
このあたりはスタン国家地帯。
カザフスタン+6スタン(ウズベキスタン・キルギシタン・タジキスタントルクメニスタンアフガニスタンパキスタン)、更に準国家として「クルディスタン」「東トルキスタン」もありますね。これら地域に共通するのは昔ソグド人の交易圏だったことで、広い意味でのソグディスタンなんですな。「〜スタン」というのは「クニ・〜の土地」という古代メディア語由来の言葉らしい。で偉大な交易圏にありがちなことに人種的にはペルシャ系・モンゴル系・スラブ系入り交じっている。カザフ人自体はモンゴル帝国の末裔氏族と自認しているらしい。写真でみると一部の人の外見はまったくモンゴル人種。もっともこういう地域で肉体的特徴を云々してもあんまり意味がないんだけどさ。民族衣装はスラブ風+モンゴル風。ここは最近日本企業もどんどん進出しているね。カントリーリスクが少ない資源大国。特に原発絡みは大変強い。
  

 

 

  
追記)
漏れにとってはカザフはトロツキーがしばらく追放されていたアルマアタ(Almaty)なんだが、第2の都市なんだね。
あと、カザフ人とコサック人の関係だが、日本ではコサックというとロシア革命のときの白軍を想像しちゃうんだが、あれはロシア帝国が独自に編成した屯田兵みたいなものでカザフ人と直接の関係はない。そもそもカザフのロシア語読みがコサックなんだがこれは「独立部族」というくらいの意味なので固有名じゃない。ここでいうカザフはモンゴル・トルコ系の遊牧民であり、ロシアでのコサックはもともとウクライナあたりのスラブ系の独立部族を指していた。