反天皇運動の現在

    
間接侵略の付記を書いていたら長くなったので別エントリーにした。
 
あんまり書いて身元がばれたらいやなんだけど、漏れはむかし「反天連」集会にもちょくちょく通った時期があって、そこで知り合ったひとと話してたらすごく妬みぶかい人だったので辟易したことがあった。森羅万象不満なことはみんな「天皇制」のせいにしてたり> それ自分の性格の悪さが原因だから。(笑)天野さん自身はそうでもなかったんだけどね〜
と思って何気なくググったらつい数日前に反天連デモに天野さん出撃してるじゃないですか!
最近みないので貝原さんに続いてもう亡くなっているのではと思ってた。スマソ(^_^;)
しかし人数で圧倒するウヨク市民に囲まれ勝手が違ったようだ。サヨクも(法律で縛られた)権力と対峙するのは慣れていても、「市民」に敵対されるのは慣れていなかったろう。警察に守られながら撤収って・・・なんだか先日のピースボート騒ぎを思い出す。しかしこの『行動する保守』のひとなかなか頭が良いな。ただの噴き上がりじゃこうはいかない。。
 

反天連のデモを完全に圧倒
時代の流れを決定づけた動員力の差
http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52311585.html
 
反天連(反天皇制運動連絡会)デモ粉砕 2009年8月15日
 
 本日行なわれた反天皇制運動連絡会のデモ行進を、九段下交差点で迎え撃つと宣言して来ましたが、我々「行動する保守」運動は左翼勢力を完全に圧倒しました。
 彼らのデモ隊はせいぜい多く見ても150人いたかどうかです。対して我々「行動する保守」運動の結集した人々は一般の参加者を含めて500人に達したのではないでしょうか。これまでの東京における運動では最大規模となりました。
 我々は昨年は50人〜70人ほどいたと思いますが、完全に機動隊によって、デモが来る前には遠くに排除されてしまいました。しかし、今年は最初から警察も排除は諦めていたようで、デモ隊が交差点を右折する辺りに待機する場所を確保出来ました。しかし、私はそれに満足せずにデモ隊と最初に対面する向かい側の交差点に最初は一人で日の丸の旗を持って立ちました。普通は一人だけなら即排除されてしまいます。現に警察官が「デモ隊がやってくるので、向かい側に移動してもらいます」と言ってきました。私が拒否すると警察官は私を力づくで排除すると言い出した。
 しかし、私には作戦がありました。私は私の姿を写し出される好位置の向かいのマクドナルの喫茶店の2階より、望遠カメラを使っての生中継を準備していました。警察官にその旨を伝えた。「私の姿は今全国に生中継されている」「何もしないで大人しくデモを見ると言っている私の身体に手をかけて排除しようとしたら、あなた方の姿が全て全国の視聴者に中継されることになりますよ」警察官は慌てていました。上司に相談をしたらしく「排除はしませんので、警察官の指示に従って下さい」とだけ言ってきた。これはこれまでの対応を変えさせるものとなった。これまでは我々が交差点で日の丸を振るのは限られて来ました。しかし、今回は3箇所において我々は日の丸を高く掲げ、反日極左のデモ隊に我々の力を誇示することが出来ました。
 警備体制が分散され、尚かつ我々の動員力が予想を超えていたのでしょう。機動隊の阻止線は突破され、我々は左翼のデモの後を追随する形で解散地点まで迫りました。左翼も大群衆が後ろから迫っているので、内心びくびくしていたのではないか。後ろを歩いている左の参加者は、不安そうな顔をして後ろを振り返っていた。我々は完全に左翼を圧倒しました。機動隊に守られながら彼らは逃げるように追い詰められていきました。
 
 完全な勝利でした。
 
時代が完全に変わりつつあることが、今日示されました。
新しい時代の夜明けです。政治家は靖國神社を参拝すると選挙に勝てないと思ってか、総理大臣は勿論のこと閣僚の殆どが参拝を見送りました。
 
 こんな情けない国がありますか。お話になりません。
 
 今、政治家は全くアテになりません。
 
我々「行動する保守」運動は必ずやこの日本を変えて見せます。その国民大衆の力が示された正に歴史に記念すべき日となりました。
 
http://buster21.at.webry.info/200908/article_16.html

  
いっぽう行動する市民ウヨクに戸惑うサヨクの人たちは・・・
 

ヘイトスピーチは許せない!『行動する保守』とどう向き合うか。」 集会報告
    
2009年8月14日に開催された、「ヘイトスピーチは許せない!『行動する保守』とどう向き合うか。」 集会の、ozawakさん(http://twitter.com/ozawak)執筆の速報です。(2009年08月15日01:47にいただいたもの。)
以下、集会資料の一部の紹介、パネルおよびフロアから出た発言の一部と感想となります。
     
集会資料の概要

p.1 表紙
 
p.2-p.6 1.行動する保守!?「在特会」とは何か
     ○ 在日特権を許さない市民の会在特会)設立趣旨
      [在特会サイトからの転載]
     ○ 在特会の略歴
     ○「行動する保守」運動団体一覧(代表者、設立時期)
     ○「行動する保守」の運動形態
      [学習用メルマガの紹介。これがおもしろい。後述します]
p.6-  金曜アンテナ(2008/12/5)の転載
    [国籍法改正が一時ストップした件について]
    国籍法案 ネットが日本を救う(水間政憲
    http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid580.html
    [上記のサイトの、引用の部分]
    
p.8-  日刊ベリタ無料記事 090608

p.11- 「国籍法改正」に反対する緊急国民集
    [2008/11/25のもの]
   
p.12-  <犯罪外国人・犯罪助長メディアを許さない国民大行進in蕨市
    [2009/4/11のもの。これが蕨行動のきっかけになったもの]

p.14-20「行動する保守」への対抗行動
    4.11蕨 6.13京都 7.20福岡

    
学習用メルマガの内容
    メルマガ名は「ひのまるなび」。発行者は日野 万留奈となっていて、若い女性のペルソナ。
    hinomarunavi@gmail.com
    http://6626.teacup.com/hinomarunavi/bbs
    
    これの2009/07/01号が紹介されている。
    
    まず、NHKの台湾に関する「捏造報道」に8300人が集団訴訟、という話で、
    「初めはデモ行進の意味がわからなかったけれど、がむしゃらにがんばって8千人にも及ぶ集団訴訟の道がひらけた、
    運動には戦略が大事だとはいえ、まずは動くことで道がひらけることもある」、と。
   
    そのあとが「連載:抗議活動のキホン的考え方(15)」
   ・胡散臭さを軽減する方法(2)お金をかけていないことをアピール
    [印刷した大きい横断幕とかは、巨大な資金源をもつ胡散臭い団体に見えるからやめよう]
   ・胡散臭さを軽減する方法(3)素人らしさの演出
    [左翼過激派、共産党とかの手作り横断幕を紹介。「手法の非共感性についても、素人で不器用ゆえの行動であると言い訳できちゃいますっ!!」だって。]
   ・胡散臭さを軽減する方法(4)都合のよい弱者を連れてくる
    [キホンは女。男は赤ちゃんのときだけ。たとえば不法入国外国人にも人権、とかいうと胡散臭く思われる、だって不順な動機しか見当たらない、
    だから「かわいそうなのり子ちゃん」を見せ付ける。
    保守だって、拉致被害者のめぐみさんが男だったらここまでは盛り上がらない。男の子は難病の**ちゃん、だけ]
  
 ★この(4)がかなりこたえる。日本の良識派と呼ばれる人々が、結局男女二分法とそのヒエラルヒーを堅持していたツケがきているなと思う。
  実際、沖縄の話も、暴行の被害者が女性でこどもだったから盛り上がる。20を超えた女性だと看過されてきた。そういうことだ。
  
その他、ワタシのフィールドノートのメモから
・ネットの勉強をして欲しい
 2ちゃんにも在特会ヲチスレとかちゃんとある。見てください。
・団体は文書をまめに出していく必要アリ
 今回の件、条約違反で犯罪でしょ、と外務省に問い合わせたら、そうだけど、取り締まるのは外務省じゃない、文書を出してくれたらそれを広めることはできる、というお答えだったそうだ。
・情報発信を丁寧にしていく必要
 ググルで上に出てくるようにしないと。
★間違いは訂正する、デマには真実を述べる。
・大衆的監視が必要だ
・ヘイトが先、理屈があと、の人たちなので、理屈を叩いても痛まない。
国民主義的に肯定されているところを脅かされる不安からの行動だろう。だから国民というレベルで戦うのは困難である。
・女性の問題が抜けている、と三鷹の報告で指摘されたので今後勉強したい(パネル)
・どうしたら、「対抗しました」というただのアリバイでなく、「ずっとあった(右翼という)問題」を問題化するかが問われる。
・多数派の「当たり前」の感覚を大事に。共感ややさしさが必要、入っていきやすい(特永の当事者)
★これはちょっと、ワタシは違和感があるが、でも活動していての実感であることはよくわかった。
・ネット戦略はウヨのほうが2倍、3倍上。
・「行動する保守」とか「向かい合う」に違和感、手ぬるい。
★『婚姻制度を知っていますか』の発行をした桐田さん
 こういう場は大変に緊張する。なぜなら、この場のひとをまだ信用できないからだ。こういう場に来ると、たとえば民族差別、たとえば憲法と、家族や婚姻がどうつながるのか説明してくれといわれたりする。説明はむろんできるけれども、でも自分で勉強してください。つながりがわからない、家族とかは意味ないとか言われると、抑圧と感じる。
 でもあえて言うのは、相手が「大きな絵」を描いていて、それにしたがって動いているからだ。相手がどういう絵を描いているかをこちらが考えていない、ということが、そうした質問が出ることからわかる(だから信用ができない)。
・桐田さんたちのサイト:http://hinoataruke.org/
  
ozawakの感想
 パネルやフロアの発言があると、拍手があるが、これが偏在していて、集まっている人々がそれぞれに別の問題を持ち、別々のことを評価しているのがよくわかった。びみょーな雰囲気で終わりかけのころ、ちょっと荒れた。
  
(1)録音、撮影禁、と張り紙があったのに、パソによる中継を強行してとめられたひとが逆切れ。
 「組合の皆に見せたい」「あんた在特会か、と言われた、失礼だ」
 主催者側が、いろいろな現場から来ているひとがいるから、プライバシーを守って忌憚なく話せるようにと言ったでしょう、といい、聞いた聞かないで怒鳴りあい。そのあげくにこの人は「どうせ皆、在特会に面は割れてるんだ!」
 …いや、だからいいとは思えない。初めて集会に来ましたみたいな人も散見されたが、もう二度と来なくなるんじゃないかと不安だ。それに、在特会より公安のほうが怖いし、その場合撮影禁を公示しておくほうが少しは安全、だと思うがな。
 
(2)桐田さんの発言を主催者側の一人が「不快だ」と何度も言う。
 信じられないなんて、というが。終わってから声をかけたら桐田さんはがちがちになっていた。ちゃんと話聞けよ!(怒)
 
(3)とはいえ、桐田さんが「大きな絵」と言った内容は伝わってなかった。結局戦争と平和との2つしかない、だから9条、というふうに回収するひとがいて、「不快だ」の人も「大きな絵は危険だ。さっきのように9条に収斂したりするじゃない」という。
 
 国家主義民族主義的アプローチというのは、男女二分法に基づいて人間にヒエラルヒーを形成し、家族を道具に使って人を支配する手法であって、男女や家族はウヨにもサヨにも存在し、サヨだって守りたかったりするわけだ。ジェンダー的視点があると、ウヨの描く「大きな絵」、すなわち家族(→天皇制を含み)を用いた上下関係のある社会統合への志向が、見えるはずなのに、、、男性特権に無意識だと、見えなくて、必死の思いで声をあげた人を罵倒したりするんだ。
 
 ビアンコミュニティからも人がきていて(そりゃま、ヘイトスピーチって、日常的な話題だし)、でもちょっと、話をする気にはなれなくて、そそと過ごしてきました。
 
 今日の収穫のひとつは、桐田さんたちの冊子をゲットできたこと。反婚パレードのことをネットで読んで以来、読みたいと思っていた。これならパピさんもおけーというんじゃね、と思われる、おされなつくり。内容は濃くて、元気がでるぞ。あとで挨拶にいき、LOUDに寄贈する分ももらってきた。
追記
[ ]はワタシが入れた部分です。
  
主催者サイトはhttp://livingtogether.blog91.fc2.com/
 …どういう立場でこの集会をするのかがわかんないし、プログラムもないし、パネリストが誰かとかも書いてない。ちょっと怖い。
 
主催者発表で参加者は200人くらい。第1部と第2部の間でかなり入れ替わりあり。
・「ひのまるなび」のURLは接続確認したけど繋がらない。他はテスト済みです。

・第1部がパネルディスカッション、第2部がリレートークでした。リレートークはあらかじめ、いくつかの活動団体に振ってありました。

twitterにうぷした直後ルポログ
http://twitter.com/ozawak

Fri, Aug 14
22:40 在特会に行かないまでもそういう感性の人が、自分の家族や身の回りにいるかも、ってきっと考えてない人が多いと思った。でもワタシはそういう人たちが、怖いなぁ。あ、なお、500円の資料は、ウヨの子たちの勉強の資料が含まれていておもしろい。帰宅したらパソから詳しくお知らせしますね。 link

22:31 9条に回収=桐田さんの話を持ち上げておいて、結局戦争と平和の2つしかない、だから憲法9条を守るという大きな、とやられた。そういう「善意」の回収がもっとも破壊力があるんだよ!最悪。 link

22:21 もっと敵呼ばわり=行動する保守、とか、向かい合う、とか違和感、暴力敵的な右翼とか、たたかうとか言えって。 link

22:17 収穫は、在日の当事者などから、在特会を含む右翼陣営の長年の活動実績や、サヨの数倍上を行くIT技術をちゃんと認識しよう、という指摘がいくつかあったこと。 link

22:13 逆排除?を自問するような意見は出なかったと思う。彼らと対話すべき、と言ったひとのその理由は、相手をしなければ彼らのうそやでまや妄想を正せないから、というもの。 link

22:10 フロアからはつくばみらい市(「ひたちみらい」から訂正)のDV講演中止、先日の三鷹、富山での顛末などの報告がされた。女性視点の欠落が指摘されたとパネルの一人が反省してたけど、その後もそんな視点はどこに?てか。女性の発言はあったが、なんかマッチョていうか、もっと敵呼ばわりしましょうとかそんなんばっか。居心地悪い link

22:02 その2続き。実際、桐田さんの発言を、憲法9条に回収したひとがいた。男性特権のある人々には、桐田さんの大きな絵の意味がわかりにくいのか。不快だと言った人にはあとでNさんが説教してた。 link

21:59 その2。桐田さんが、ここにいるひとをまだ信用できない、なぜならこういうところでは、家族とか女のことなんかどうでもいいという意見をされることが多いから。でもいま相手側は大きな絵を描いて運動している、それをみないと対抗できないと。そしたら主催側が不快だ、大きな絵を描くなんて危険、と。 link

21:55 反ヘイトスピーチ集会、荒れその1。録音撮影禁と掲示があるのにパソで中継しようとして注意された人の逆ギレ。みんな在特には面割れてんだよ、ってだからいいってわけじゃ。(公安のほうが怖いだろ(違)) link

21:01 違和感というならウヨと同じようにサヨにもある。セクマイとかボコられるかという疑念払拭できず。いまさっき、だん。正直、怖かった。 link

20:59 反ヘイトスピーチ集会最後で荒れ気味。反婚の桐田さんが渾身の発言したら主催者の一人が不快だ、と切り捨て。 link

18:40 年輩の人がへり、若年層が増えてきた。第1部では三鷹在特会集会の件でフロアから報告があり、女性視点の欠落を指摘した由、パネルから。 link

18:35 反ヘイトスピーチ集会このあと第2部。リレートークとものこと。女性はなんたっておばあさまが圧倒的(しかも素敵な)。 link

18:33 反ヘイトスピーチ集会第1部だん。パネルディスカッション。左翼系。30代以上各年代。男女比9:1くらい? link
http://www.webfemi.net/?page_id=668

潜入・盗撮をおこなった君に
 
 TK大学の、まだ20歳にも満たない君は、私たちの集まりに潜入しそして盗撮行為を行った。たしか18歳だったと思う。それは由々しい犯罪的行為であり、僕たちはその犯罪的行為と君の謝罪の一切を映像として漏れなく記録し、そして君の身元もすべて把握した。そしていま僕たちは、事後の処理としてこの行為に対する対応を協議している。
 
 君の行った行為は屋内集会で盗み撮りをするというほとんどスパイに類する憎むべき行為だった。君の属するグループがいつも使う手だ。その行為が卑劣なのは、何よりもそこで撮影された「弱いもの」の特定によって、強いものではなく弱い者にターゲットを選定するという、そんな下劣な目的に彩られている。そう、君の行為はとても卑劣な行為だった。しかし僕たちはその怒りを君個人に集中させてはならないと考えている。むしろ、自分たちが体を張って妨害行動にも出ず、年端のいかない君を敵陣に潜入させるという、そんな「大人たち」の精神の荒廃への憎悪のほうがずっと強い。
 
 君は三鷹でのロラネットによる「従軍慰安婦」問題の展示会に対する妨害行動で発言している。その発言は「戦死者の苦しみ」を冒涜するなというものだった。確かにとても微妙な問題だ。多分、君はある意味で素朴で純粋であったのかもしれない。ある事柄からだけ入ればだ。しかし事の内容を違った角度から見てみよう。じつは問題は「従軍慰安婦」をどう考えるか、あるいは在日朝鮮人問題をどう考えるか、そして移住労働者問題をどう捉えるか、そんな問題ではまったくないということを君はいつか気がつくのではないだろうか。つまり君らのグループの指標はそんなことはどうだってよく、それぞれのフラストレーションをただ実態の伴わない理屈を後からつけて、ただの「いじめ」と「ストーカー」をどこからか供出された資金を元に行っているだけなのだということを考えてほしい。それだから、建前の演説とはかけ離れて三鷹では「キムチばばあ、出て来い」、蕨では「キムチくせーぞ、このやろう―」というような殆ど聞くに堪えない罵言が君らの中から発せられることになる。君がそれに同じように歓喜を覚える人間でないことを望む。
 
 殆ど「いじめ」行為と類似していると言った。
 
 自分らの不満な心根を、それを作り上げた「大人たち」そのものに向けず、バットをもって無防備な「野宿者」を撲殺することに歓喜を覚えるような、そんな行為のことだ。
 
 推察するに「大人たち」から指示された君は喜んで200名近くの「敵陣」に乗り込んできたのではないだろうと思う。だれだって、そんなのはいやなことだ。それに君はずいぶんと稚拙だった。多分慣れてない。多分君は「怖かった」のではないかと思う。大事なことは、そうした君を送り込んだ「大人たち」が、君に何かがあったら最後まで面倒を見てくれるだろうかということだ。多分それはないだろう。君の親が呼ばれ、そして誰の指示かを聞かれるだろう。それでも君の仲間は多分君を見捨てるだろう。「いじめ」仲間には基本的に人間的な連帯感などないからだ。自分らのパフォーマンスの見栄えだけ考えるから、都合悪くなったら君は部品のように捨てられるだろう。
 
 自分の部屋に戻って、じっくりと考えてほしい。多分、君はそんなに悪いやつじゃないと信じたい。警察や政治家やそうした強いものに媚びることから離れ、弱いもの、虐げられたもの、苦悩するものたち、そうした人間たちへの限りない優しさこそが、か細くとももっとも強く大事な感情であることを考えてほしい。そしてそれこそがもっとも強いものだという確信を僕たちは持っている。君のばあちゃんや、甥っ子、姪っ子のことを考えてみよう。もし三鷹の会場に何の変哲もないそれらの人がいたら、君はおなじ行動をとっただろうか。
 
 かつて1923年に起こった関東大震災の直後、多くの人々が不安感と恐怖感のなかで無垢な在日外国人を数千人も撲殺した。
 
 君のカメラが、その撲殺した竹やりや鉈に変化しないことを望む。
 
 僕たちは対策を協議している。

   
う〜ん。ozawakさんが目撃した集会を録画していたひとは「スパイ」だったんだろうか?
これ、ちょっと前に晋遊舎のつぶれたウヨク月刊誌でサヨク集会ルポ漫画があって、サヨク集会に潜入してその奇妙さをあざ笑うという趣味の悪い遊びだったんだけど、その類のような気がするなあ。
東京大学の1年生だったみたいだけど、拝外主義者に利用されたナイーブな子供という扱いですね。しかし、18歳ならオトナなんだし、あんまり上から目線で説教するのは屈辱的で逆効果じゃないか。
この主催者の主張で気になるのは、ウヨク=本当は保守主義なんかどうでも良くて他人を苛めたいだけの悪人と決めつけ、この学生さんはその悪質な組織に利用された判断力のない可哀想な若者としちゃっていることだ。まずウヨクを自称する人の中には拝外主義者もいるだろうけど、そうではない真面目な保守主義者もいるわけで決めつけるのは認識を曇らせるので良くない。そしてこのような若者が行動を起こすのには裏に唆したオトナがいるはずだと考えているみたいだけど、ワカモノの自発的保守化なんていくらでもあるのだから、ここでもなんだか勘違いしている気がする。そして、盗撮行為から飛躍して浮浪者襲撃やら朝鮮人虐殺とイコールで結びつけるのもなんだかなあ、だ。在特会とか排外団体との繋がりを確認しているなら解らなくもないけど、ほんとうに構成員だったのかね?漏れは在特会は危うい排外団体だと思っているので支持しないが、いわゆる在日特権に象徴されるサヨク利権構造に苛立つワカモノは結構いると思うよ。
ところでこのワカモノは図らずも低学歴じゃなかったわけだが、サヨクはウヨク=無職・低学歴・低リテラシーと決めつけるけど、本当なのかな?ネット活用に対する高い評価と矛盾しないか?
 

ネット右翼のような輩は、不安定な自己を守るために排他的になっている。
そのため、「自分より下」の「劣等民族」「女性」「マイノリティー」「弱者」「障害者」に対して極めて冷酷非情な態度を取り、常に差別と憎悪を煽っている。
同時に、彼らは、脆弱なアイデンティティを満たす帰属意識を「国家」「民族」という枠組みにまで希薄化している。
その帰属意識の拠所である「国家」「民族」という枠組みを揺るがしかねない事象に対して、極度の恐怖感を抱き、過剰なまでの敵愾心を見せる。
さらに、彼らは、基礎的な教養を放棄した事により、前時代的・反社会的な思想(レイシズム、排外主義、国家主義等)に容易に染まる(退行現象)。
これがネット右翼と呼ばれる者の実体である。
 
ネット右翼は基礎的な教養を放棄した事から、現行法や現行制度を無視したありえない主張や ウソデタラメ・荒唐無稽なプロパガンダを執拗に繰り返す習性がある。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1125614676

   
逆にアメリカでは保守の方が高所得・高学歴・リテラシーが高いと指摘されているんだけど、もしそうならこの日米逆転を説明して欲しいなあ。
 

保守とリベラル
2009年08月18日
  
ちょっと前に記事の中で紹介した、Peter Schweizer『Makers and Takers: How Conservatives Do All the Work While Liberals Whine and Complain』を読んでみたら、実に面白かった。
アメリカの保守とリベラルの違いを論じたもので、内容はこんな感じ。
   

                                                                                                                                                              • -

米国社会では保守派がリベラル派の人間よりも人生への満足度が高く、勤勉で寛容−という調査結果が6日、発表された。 保守系の学者の発表だが、論拠には非保守系学術機関の調査を使っており、リベラル派への正面からの挑戦となった。

                                                                                                                                                              • -

 
アメリカのリベラルは、保守に対して極めて辛辣だ。「思いやりに欠け、狭量で、どん欲で、利己的で、怒りっぽくて、怠け者」等々、様々なマイナスイメージがばらまかれる。学者やジャーナリストにはリベラルが力を持っているからだ。そして、リベラルは自らを「より気前がよくて、より唯物論的でなくて、より寛容で、より知的で、より献身的」だと見る。
ちなみに、これは、韓国のリベラル=「進歩」が、韓国の保守に対して言ってることとだいたい同じ(笑)
 
しかし、種々の社会調査は、全くその逆を示している、というのが、この本の趣旨だ。
 
筆者はアメリカに住んだことがないので、この本の描くアメリカの姿がどんくらいピンとくるのかよくわからんが、内容は非常に興味深かった。
 
色々面白いことが書いてあったんだけど、たとえば、労働に関する意識の違い。
 
こつこつ働くことを善と見る割合は、保守の方が高い。
一方リベラルは、財をなすのを、運だのズルだのの結果だと考えるので、「勤勉」を尊重しない。
だから、チェ・ゲバラのシャツ着てるやつは、雇うのやめとけ、と。
なぜなら、まじめに働かない可能性が高いから(笑)
 
あるいは、薬物(麻薬)に対して寛容なのもリベラル。
確かに、ニューエイジにかぶれたサイケな人たちがクスリ大好きだっつうのは、その通りかもしれん。
あの連中がブッシュの支持者だったとは考えにくい。
そういや、韓国でも、盧武鉉政権時代には、「大麻を合法化しろ」という方々がメディアで色々喋ってたね。
そして、覚醒剤が蔓延するジパング(笑)
 
また、無宗教を標榜し、熱心なクリスチャンの保守をバカにしがちなリベラルだが、一方で、ニューエイジの怪しげなグルにはまり込むクリントンやゴアの姿が紹介されている。
オカルトチックな超常現象(幽霊だのUFOだの)を信じる人は、リベラルに多いらしい。
ニューエイジって、リベラルと結びついてそうな感じだし)
  
更に興味深いのが、社会への不満度。
種々の社会調査から浮かび上がるのは、不平不満が多く、すぐ何かにかみつくリベラルの姿。むろん保守に比べて。
金銭的な面で言えば、収入が同じでも、不満が多いのはリベラル。
チェ・ゲバラのシャツ着てるやつは雇うのやめとけ、というのは、ここでも通用する(笑)
韓国なら、ろうそく振り回してたやつは危ない、となる。
 
そして、これを読みながら思い出したのは、嫉妬心と韓国人で紹介した韓国人の姿だ。
政治経済から個人の人間関係まで、公私含めて社会のありとあらゆる分野の調査において、ぶっちぎりで(あらゆる分野でアジア1位)不満が多いのが韓国人。
実際の経済状態には関係ないのが(アジア内では韓国は富裕国)、凄いところだ。
 
色々読んでると、韓国でろうそく振り回してる連中が多いのも、わかるような気がしたなぁ。
筆者の韓国滞在は、金大中盧武鉉と、韓国で言うならリベラルな人たちが幅を利かせてた時代にほぼ重なる。で、本書の描くリベラルの姿が、韓国のリベラルと実にだぶって見えるのだ。
 
ちなみに、自らを、victim(犠牲者、被害者)と見なしたがるのもリベラルな人の特徴だそうで、「進歩」的な盧武鉉反日煽りまくってたのと、対日補償要求は終了 韓国政府が公式見解とかやってる今の保守政権との違いと重なる。
  
まあ、保守が政権とったから韓国が一気に反日やめるというのはあまりにも甘いとは思うが、「進歩」が政権とったら、遠慮なく被害者の立場を振りかざして反日に走るわけで、「正しい歴史を取り戻す」といったスローガン掲げて、形を変えた対日補償要求は復活してくるのだろう。
  
ちなみに、「寄付」の額が大きく、しかも、美術館だの音楽活動だの大学だの環境保護団体だのではなく、「恵まれない人」へ手をさしのべるのが保守。
そして、ズル(インチキ行為)に対して寛容なのがリベラル。カンニングとか、勘定のごまかしとかも含めて。
  
これを韓国に当てはめると、ろうそくを振り回してた人たちが、家族ぐるみでワイロをたかってた前大統領を敬愛しながら、財産のほとんどを「寄付」する今大統領をののしるのも、理解できる。
慈善行為には関心が薄く、ズルに寛容な人たちが、ろうそくを振り回していたんだから。
(もっとも、ワイロは保守も関係ねぇけど)
 
ちなみに、弱者救済は政府の仕事(=自分のフトコロは痛まない)と考えるのがリベラルなんだとさ。それが「自分たちは弱者に優しい」という自画像につながる、と。
 
そういや、短期間で財を成した「六本木で働いていた元社長」は、宇宙旅行がうんたらとは言ってるけど、苦学生への奨学金とか、そういうのにはあんまり興味なさそう(やってたらごめんなさい)。この本によると、こういうのがリベラルと相性がいいらしいんだけど(物事は金で片が付くと考えるのも、リベラルの傾向らしい)、「寄付」をしないという点では、筆者もこちらに分類されるような気がする。資産額は違いすぎるけど。
http://blog.goo.ne.jp/kanime_korea/

     
漏れの知人にはサヨクもウヨクもいるけど、どちらも結構高学歴。
ただ日教組全盛時代だったので優等生=サヨクという傾向はあると思う。
ぎゃくにパッカーだったり外国経験の長いひとのほうがウヨクっぽい。
(これについては漏れは日本に於ける「サヨク」標準のねじれ現象で説明がつくと思っているけど)
いずれにせよ日本ではサヨクが標準なので、殆どのウヨクはサヨク経由だ。
だからこのご時世に敢えてウヨクを選ぶひとのほうが一般的にリテラシーが高い希ガス
あと前々から気になっていたんだけど、サヨクのスピリチュアル好きは頭悪いことの証左にならないのかね?
   
ついでにいうと、上記集会でも発言していたようだけど、朝鮮系サヨクは非常に全体主義的だ。
正しい全体主義と間違った全体主義があって、正しい全体主義は許されると考えているみたいだ。
正しい歴史強制やら人権取り締まりやら、ファシストそのもの。
たまたま糾弾対象がニッポンサヨクの主張と被っているからサヨクに分類されているけど、彼らの母国では体制派なんだからネットウヨクなんじゃない?
この点に関してニッポンサヨクは原則的批判をするべきだと思うんだが、「弱者」論(弱者の民族主義は許される)を持ち出して擁護しちゃう。
   
そういえばこれも昔話だけど、Han Boardとかいう朝鮮系掲示板に出入りしていたとき、朝鮮系活動家で「歴史取締法」をつくって間違った歴史観を取り締まれ!とか書き込んでいた人がいて、賛同するニッポンサヨクが結構いたのに驚いた。歴史観の押しつけは悪くない。それがサヨク歴史観であれば。というわけ。
マルクス主義では唯物史観というたった一個だけの正しい歴史が決まるんだが、朝鮮系のひとがいうのはソレですらなくて、ただの朝鮮優越史観=朝鮮レイシズムなんだもん。ひくよなあ。
さらに思い出したけど、これはamlだったか反核武装が話題になった頃、兵頭二十八氏を評して「大学にもいけず自衛官になった低学歴」「警備員のアルバイトをしながら論文を書いていたようなアマチュア」とか学歴差別意識全開でバカにしていたのがひどかった。誰もそれを諫めないんだよ、まったく。悪口には人品が出るね。結局ウヨクサヨクいうまえに「人間としてまっとう@鶴見俊輔」かどうかでスクリーニングするしかないね。