愛国心の経済学

愛国心の経済学―無国籍化する日本への処方箋 (扶桑社新書)

愛国心の経済学―無国籍化する日本への処方箋 (扶桑社新書)


磯前秀二(1952生まれ)
  
漏れは日本人(のエリート?)に足りないのは実は愛国主義じゃないかと疑うのだ。
栗本真一郎の名著?『自民党の研究』にあったように、自民党=戦後ニッポンの唯一の規範は「ヒトの金儲けに口出ししない」になっちゃった。


 
序章 自民党がわかれば、日本がわかる
1章 自民党は、人と集団のつながりを最重視する
2章 論理なき集団の論理
3章 癒着か共生か―自民党と官僚の関係
4章 自民党は、社会主義政党である
5章 自民党を動かす「見えないシステム」とは
終章 自民党が沈み、日本は焦土と化す

だけど戦前だって日本人エリートにはnoblesse obligeの感覚が希薄だったように思うのだ。
むしろ戦中戦後ニッポンの庶民こそもっとも愛国的だったのではないか、なんてね。
世界がglobal資本主義であるにもかかわらず帝国主義となった現代のkeywordは国家主義だと思うのだ。
21世紀には国家と国民の利益は必ずしも一致しない。
国家やエリート層がなぜパンピーを想わねばならないのか?
この不合理=Irrationalは不合理な愛によってしか担保できない。
国家・民族=Nationという文化的共同体に対する連帯の気持ち。
直接的利害を超越した理念としてのNationalismは究極のところ、自分を育てた共同体とその歴史への愛という不合理。
 
なのでAnachronismでParadoxicalな「愛国」(日本の場合Patriotismと言っても実質は同じだ)が主題
例えレベルが低くても参照しようと
だけど全然駄目
こんなのが「社会・経済」の検定官だったなんて、左翼的な意味で突っ込みどころ満載じゃないか!