思想地図 vol.1

NHKブックス別巻 思想地図 vol.1 特集・日本

NHKブックス別巻 思想地図 vol.1 特集・日本

     
ほぼ読み終わったんだが・・・漏れは「若手」研究者の言論を立ち上げるという東浩紀の趣旨に賛同する。こういった雑誌があること自体を頼もしく思う。しかし、それを認めた上でもやっぱりしょぼいなぁ(´・ω・`)と言う気がしたのも事実だ。
 
だいたい内容以前の問題としてみんな文章が下手な気がする。なんでもっと簡潔に書けないの?それと射程が短い気がするなあ。思想を鳥瞰するというよりトンネルの中でサヨク言論の救済を検討してますって感じ。
東浩紀はオールドサヨクからは右派に利するヲタクと見られているけれど、サヨクお友達と喧嘩するほどじゃない。
でも本当はサヨクお友達業界を離れて、それこそ佐藤優的に?、ウヨクとも対談することが必要なんじゃないかなぁ。
それについては最初の特集がニッポンであることは彼自身も自覚的だったんだと思うんだけどね。
だからこの特集では逆にサヨクアカデミック業界の人たちの限界がはっきりした感がある。
   
昔栗本真一郎がいっていた「高級言葉遊びのネオ赤ちゃん、言っていることは分かったからそこをどいて。僕たち国家運営しないとならないから」という大人の為政者にはまるで相手にされない言論。
権力・国家・
どうしてもいえない「エリート」のひとこと。
宮台はエリート主義に転換。しかも敢えて天皇。ただし宮台はリソースとしての天皇なので、必然ではない。その意味で民族主義ではない。
東の機能的国家って誰が運営するの?結局テクノクラートじゃないの?
エリート主義も民主制なんだよ。
白田先生の考える共和制って結局戦後民主主義の理想のことでしょ。それが不可能だからって嘆く必要はないんじゃない?最初から民主制なんてそんなもの。
日本の社会保障思想の反動制を指摘する●●さん。そりゃ物事の一面ってものですよ。左翼体制真っ暗史観に影響されすぎ。