アキバ殺人鬼が「英雄」になる日 (赤木智弘)

・若者が就職できなくて困ってます
・単純労働者がたりません
  
という二つの問題から様々な弊害が生まれている。
それなら、
 
・じゃあ若者に単純労働者として働いてもらおう
 
というのが一挙解決の妙案?だと漏れは思うのだが、
    
・単純労働は日本の若者には魅力がありません
  
なのでこの案はNGなのだそうだ・・・
    
しかし、それなら
       
・魅力がないなら、その分条件を良くすれば良いのでは?(賃金を上げる、労働環境を整備するなど)
 だいたい日本人が嫌がる仕事を外国人に押しつけて良いのか?
       
すると
    
・そんなことはカネがかかるからイヤです
    
と返ってくる。つまり、
    
・社会のために目先のカネに結びつかないことはやる気がないです
    
という(日本)企業の愛国心の無さが障害なんだよね
     
でもさ、企業が逃げちゃうことによって問題がダブルにもトリプルにも大きくなってしまう。
欲に目のくらんだ企業が目先の利益のために日本社会を蚕食する、っていうこれって典型的な外部不経済なんだよ。
   
自分の金儲けしか考えてない政権与党、お花畑のサヨク、どちらも指摘できないけどさ〜
    

 しかし、そうした人たちの努力に対して、国は報いるどころか、人手不足だからとうそぶいて、フィリピンからの看護士を受け入れるのだ。日本人による持続的な質の高い介護より、海外からの出稼ぎ労働者の安くて一時的な介護を推進しようとしている。
 工場労働においても、労働者のスキルの蓄積など考えもせず、外国人労働者を大量に雇用したり、逆に工場そのものを海外に移転するなどして、日本人を現場からどんどん外してしまっている。
 口を開けば「国際競争力」などというが、国内労働者のスキル向上を国や経済界が放棄して、果たして日本の国際競争力など育つものなのだろうか。
[p131]