- 作者: 池橋宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/04/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者は1936年生まれの農学者。したがって歴史は専門ではないことになるが、素人ながら最新の学説に目配りし、極めてバランスの良い書となっている。特に漏れのように、古代中国史、春秋戦国時代の大陸と日本の関係を中心に考える人間からすると、従来の日本古代史は「朝鮮」に拘りすぎる反面、いきなり雲南やら南洋に飛びすぎていて些か不満だった。その点、池橋氏は自戒され、「弥生人」=稲作民の来歴にポイントを絞って描くことで、話が拡散したりリアリティを喪失するのを防いでいる。そのため逆に日本古代から大陸・半島史が身近に感じられるという嬉しい副産物もついてくる。
さて、