中共信者

     

           
漏れは「中国人」という言葉を聞く度に微妙に違和感を感じるのだ。
というのは、「中国人」をあたかも「中国民族」「中華民族」という意味で使っている場合があるからだ。
いうまでもなく「中国民族」「中華民族」なぞ存在しない。
それは「ソ連人」と同じ人工概念である。
民族としては、漢人・満人・蒙人・ウイグル人チベット人などがあるだけだ。
敢えて言うならこのうちの漢人だけを中国人と言うべきだろう。
ある人工概念を認めるのはそのイデオロギーに協賛することであって、価値中立な態度ではない。
「中国」と言う言葉を使うときには、中国共産党占領地域について語っているのか、中国共産党について語っているのか、漢人について語っているのか、中国大陸について語っているのか、明確にすべきだ。
言葉による区別から、意識、身体の独立が始まる。
 
だいたい、欧米人は相当なインテリでもないかぎり中国というか東アジアの歴史に詳しくない。
そういう彼らが無邪気に中国人という言葉を使うたび中共の詐術に協力しているようでみていて苛立つ。
中国が現在の地域を支配しているのは「神聖ローマ皇帝」が欧州全域を支配するのと同じく異常なことである。
清帝国は、満洲人が支配した5つの王国の連合体であり、本来それぞれの民族が独立国家を誕生させるべきだった。
それをソ連の手先だった中共が全域を侵略して占領したのが現在の「中国」である。
歴史的でも伝統的でも民族的でもない。
「アーリア民族」を捏造したヒトラーが欧州を占領するのを認める愚を犯してはならない。
YP体制は米国自身によってすら否定されているのに、東アジアでの共産党占領支配を放置するのは犯罪である。
 
と、ここまで考察するなら「中国」を熱烈支持する「中国人」を国民国家の政府支持と同一視して良いはずがないことに気付くだろう。
ようするに彼らは歴史的な「中国人」などではなく、「中共信者」なのである。
漏れは異国人としての漢人中共信者を区別する。
彼らは信者だから、欧米日本に留学し自由な情報に触れようとも中共支持に疑問を挟まない。
オウム真理教信者は自由民主主義国家日本で発生した。
そのような洗脳集団が号令一下6000人も集結しデモンストレーションを行う。
これはオウム信者が渋谷駅頭に数百人集結し象の帽子で踊り騒ぐことと同類の異常な事態なのである。
「日独友好」がナチス支持と等価でないのと同様、「日中友好」は中国共産党に媚びることではない。
    
追記)
ところで、満洲引き揚げ者の手記はだいたいが最後に「日本人が中国人の土地で勝手なことをやったのが悪かった。日中友好」で終わるが、漏れはこれにまた腹が立つ。だから〜そこは満洲人の土地ですって。それを漢人が占拠しているの。ひとつの植民地主義を反省して、別の植民地主義を認めるなんて馬鹿まるだし。満洲は合法政府だったし、日中戦争がなければそのままオーストラリアのような日本連邦の一国家として存続しただろう。もっとも、それが日本にとってメリットがあったかどうかはわからないけどね。あれは基本的に緩衝国家で日本政府の持ち出しだからな。