【SAPIO'S EYE 特別版】映画『靖国』論争で思い出すべき10年前の「上映中止要求」事件/井沢元彦

                    
これ、漏れがサヨクに愛想つかした最大の理由もろだしだなあ。つまり・・・
ダブルスタンダード
サヨクの頭の中ではこういう欺瞞はすべて政治=喧嘩の最中なのだから手段として正当化されるという理屈なのだ。
でも、そんな効果なんて一時だけだよね。それより真実がばれた後の永続的影響の方が遥かに大きい。
なので政治主義は漏れはイヤなんです。
『手段は結果を制約する』@サルトル
いつもニコニコ真実一路でいきませう( ^ω^ )
    

 映画『靖国YASUKUNI』(李纓監督)が論議を呼んでいる。(略)公開中止に追い込むということは、焚書などと同じで、民主主義社会では決して許されざる暴挙である──。
 おそらくこの点については異論のある人はまずいないと思う。
 さて、映画『靖国』の上映(公開)中止騒動のさ中、「日本映画界とすべての映画人に、映画『靖国』の公開の場を確保することを訴える!」という緊急声明が出された。
 出したのは「映画演劇労働組合連合会」という組織である。(略)などとあり、最後に責任者として「中央執行委員長 高橋邦夫」の名がある。
 私はこれを読んでどう思ったか?「双手を挙げて賛成?」冗談ではない、「よく言うよ。恥知らずにも程がある!」と怒ったのである。
 その理由は、彼らの10年前の行動にある。
 今から10年前の1998年5月、『プライド 運命の瞬間』(伊藤俊也監督)という映画が東映で公開された。ご記憶かもしれないが東条英機首相を主役として東京裁判を描いた映画である。
 ところが、これが「軍国主義を美化するものだ」と大騒ぎになった。
東条英機元首相が主役の映画『プライド 運命の瞬間』について、制作した東映の労組や文化人でつくる「映画『プライド』を批判する会」は十五日、東映に対し、二十三日からの公開中止を申し入れた>(朝日新聞98年5月16日付朝刊)
 おわかりだろうか?彼らは公開前の映画を「検閲」し、それをもとに「侵略戦争の美化」というレッテルを一方的に貼り、おそらくはそれを見たこともない人々(公開前だから普通の人は見られない)にも「こんな悪い映画がある」と宣伝して巻き込み、公開中止しろと圧力をかけたのだ。
 そしてこの中心人物こそ誰あろう、高橋邦夫東映労連副執行委員長、つまり先程の映演労連声明の責任者である人物なのだ。