- 作者: 兵頭二十八
- 出版社/メーカー: 光人社
- 発売日: 2007/12/01
- メディア: 単行本
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1941年に日本がドイツに呼応して対ソ連戦を始めていればソ連は滅んだであろう。しかし、それを開始すれば、陸軍省がすべての予算をとり、陸軍参謀本部が日本の支配者になってしまうはずだった。海軍省も文官も政党も、そんな事態を好まなかった。反陸軍勢力は結束し、硬性で不磨であった明治憲法の欠陥を利用して、海軍軍令部にも統帥権独立を与えることで、陸軍という暴れ馬を制御しようと謀った。結果として、日本という車を曳く暴れ馬が、二頭に増えたのだった。