爆弾の危険さ

nyankosensee2007-09-30

     
調べてみたらヒズボラミサイル、
弾頭120kg、射程25km程度のものらしいですね。
これを開戦以来200発ぐらいぶっ放して20人くらい殺している。

しかしこれ、考えようによってはずいぶんと効率が悪い。
自爆テロでは100kg爆弾1発で何十人も殺しているわけだから、
効率100分の1以下という感じ。
ミサイルは意外と当たらないし避難できる、ということか。


120kg爆弾は平地では半径125m内のものを殺傷する。
木造建築なら半径20m内のものを全壊させる。80m内を半壊。
敷地15坪の建て売り住宅なら25軒全壊!
世帯人数3名として、皆在宅なら、
死者75名。負傷者1000名と言ったところか。
逆に言えば、弾薬1.5kgで1人死亡、12人負傷くらい。

参照)
http://www.warbirds.jp/heiki/bakudan.htm

同じように計算するとノドンなら弾頭500kg。威力4倍。
死者300名。負傷者4000名!

こういうのをヒズボラは最大15000基くらいもっているらしいので
すべて併せて弾薬換算で1800tになる。
いっぽう北鮮はノドン=弾頭500kgを最大200基、
弾薬換算で100t持っているらしい。

すると最大殺傷能力は、

ヒズボラ・・・120万名死亡/1400万人負傷
ノドン・・・・7万名死亡/80万人負傷

になる。

しかし、ちょっと多い感じ。


今度は戦中派としてB29による本土空襲と比較する。
当時B29は1機で250kg爆弾を2ダース≒6tほど積んでいたようだ。
するとヒズボラはB29を300機持っているのと同じ事になる。
同じく、北鮮は16機。
B29は1機で平均10〜30人を殺しているから、ここから考えると最大で、

ヒズボラ・・・1万名死亡/10万人負傷
ノドン・・・・500名死亡/6千人負傷

になる。

Defense Update News によると、イスラエルのサール5型コルベットが被弾した事件は、中国製のレーダー誘導対艦ミサイルC-802をおとりにしておいて、同じく中国製のテレビ誘導対艦ミサイルC-701を近距離低空から発射したという説が有力になってまいりました。
弾頭重量は120kgですので、被害規模の小ささにも納得がいきます。
最大射程も25km程度だし、ランチャーもさほど大きくないので偽装して近距離から撃たれたら防ぎようがないですね。