日英同盟と自主独立と迷走

       
漏れは現在の政治経済をみるのになんでも歴史と見比べてしまう。
いま日本で起こっているのは、宗主国米国の衰退による自立の蠢動だとした場合、どうしても思い出すのは日英同盟である。
     
近代日本は英国の属国としてスタートした。
不平等条約が解消されるのに53年(1858〜1911)かかった。
日英同盟は21年(1902〜1923)つづいた。
            
英国の没落(1931年金兌換停止)に前後して日本は漂流。
日英同盟解消の5年後には普選と同時に国家主義を強化。軍部の暴走開始。(1928年)
暗殺とテロの7年間(1929〜1936)を経て軍部独裁が確立し、日中戦争勃発。
       
まとめると。
     
・英国属国時代(1968〜1923=56年間)
・迷走期(1924〜1927=4年間)
軍国主義(1928〜1945=18年間)
・米国属国時代(1945〜????)
     
なんだか、自主独立を果たしたらあっという間に軍国主義に転落。しかも20年しか続かない。
米国からの自立は悲願だけど日米同盟解消した場合の漂流が恐ろしくなってくる。
               

安政五カ国条約
   
1858年(安政5年)江戸幕府アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、オランダの五ヶ国と結んだ修好通商条約。
     
列強の外交圧力によって順次、日米修好通商条約調印後に締結した。この諸条約は、勅許の無いままに大老井伊直弼によって調印されたために仮条約となされて安政の大獄桜田門外の変といった国内政争を引き起こした。1865年になってようやく勅許された。領事裁判権を認めて関税自主権がない協定関税率制度も導入されるなど内容的に不平等条約であった。
      
URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%94%BF%E3%81%AE%E4%BA%94%E3%81%8B%E5%9B%BD%E6%9D%A1%E7%B4%84

不平等条約改正の経緯 (日本) †
     
1871年 岩倉遣外使節団 予備交渉(税権×・法権×)
1878年 寺島宗則        (税権×・−−−)英独の反対
1888年 大隈重信        (−−−・法権△)米独露が賛成
1894年 陸奥宗光        (税権△・法権○)
1911年 小村寿太郎       (税権○・−−−)
     
URL:http://learning.xrea.jp/%C9%D4%CA%BF%C5%F9%BE%F2%CC%F3.html

日英同盟(TheAnglo-Japanese Alliance)
      
明治時代後期に結ばれた日本とイギリスとの間の軍事同盟。第一次日英同盟は1902年(明治35年)1月30日に調印され即時に発効した。その後、第二次(1905年)、第三次(1911年)と継続更新され、1923年8月17日に失効した。第一次世界大戦終了時までの間、日本の外交政策の基盤となった。
              
URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E8%8B%B1%E5%90%8C%E7%9B%9F

1816年に1ポンドの金貨鋳造をはじめたのを手始めに、1844年には、イングランド銀行が金と交換できるポンド表示の兌換紙幣を発行します。中央銀行が、発行する紙幣と同額の金を常時保管しておいて、紙幣と金との兌換を保証する制度です。これを金本位制といいます。金価格を、1オンス(約31g)=3ポンド17シリング
10ペンス半と決めました。これにより、ポンドは、持ち運びに不便な金のかわりに利用されるようになります。
                     
ポンドを中心とする金本位制は、第一次世界大戦前の1914年までの1世紀の間、続きました。第一次世界大戦後の1925年に金本位制に復帰したのですが、1929年にニューヨークのウォール街で株式が大暴落した大恐慌をきっかけにして、1931年に再び金本位制を離脱します。英国の経済力が、植民地の独立や離反により大きく低下していたのが原因です。
        
URL:http://www.findai.com/kouza/211fx.html

1928年:
<パリ不戦条約>
            
普通選挙が行われる
共産党員ら多数検挙される(三・一五事件)
特高警察が全国に設置される
張作霖が爆殺される
                 
1929年:
世界恐慌
      
・山本宣治が暗殺される(最初の政治テロ)
共産党員が多数検挙される(四・一六事件)
・金輸出解禁
              
1930年:
ロンドン海軍軍縮条約統帥権干犯問題勃発
・浜口首相暗殺未遂
    
1931年:
・クーデター未遂(三月事件、十月事件)
満州事変
       
1932年
・第一次上海事変
満州国建国
団琢磨暗殺される
・クーデター未遂(五・一五事件
       
1933年
ナチス政権・ニューディール政策
国際連盟から脱退
      
1935年
天皇機関説問題
・永田軍務局長斬殺
      
1936年
・クーデター未遂(二・二六事件
日中戦争(盧溝橋事件、第二次上海事件)
                        
URL:http://www.7key.jp/data/j_history/syouwa1.html