歴史に対する賠償@中国

 
よく「第二次大戦中の戦争犯罪に対する賠償云々」が話題になるけど、普通民主国家での「戦争」行為の帰結については「国民等しく甘受すべきもの」で終わる。
あるいはすごく昔の話「アフリカ奴隷制に対する賠償」なんかだと「歴史過ぎて無理」「近代法治思想確立以前の話だから無理」で終わる。
でも、現在進行形の北朝鮮やいちおう戦後に独裁国家中国でおこった政府による不法行為は確かに対象になる資格はある。。。
しかも文化大革命による損害賠償は行われていたとは驚き!
でもこれやりだしたら共産党独裁政権不法行為はタバコ訴訟どころの騒ぎじゃないよな。なんだかアメリカン!(((o(´∀`)o)))ワクワク
 

【関連】中国『反右派闘争』50年 補償1兆6500億円要求
 
 【北京=鈴木孝昌】一九五七年に中国共産党が故毛沢東主席の指揮下で知識人らを弾圧した「反右派闘争」から五十年を迎えた今年、被害者らが当局に対して総額千百億元(約一兆六千五百億円)の補償を要求していることが分かった。当局側はメディアの関連報道を厳禁し、要求を抑え込む構えを見せている。
 
 反右派闘争では、共産党の指導下で存在が許されている「民主諸党派」の指導者や知識人、学生ら計五十五万人が、「共産党から政権を奪おうとするブルジョア右派」と断定され、公職を解任されて農村への強制労働などに従事させられた。八一年に故〓小平氏が主導して行った「歴史決議」で、「反右派闘争は必要だったが、多数の人を誤って右派分子と決めつけ、悲しい結果をもたらした」と総括。この前後に大半の被害者を名誉回復した。
 
 六六−七六年に毛沢東が展開した「文化大革命」は、歴史決議により「誤りだった」と認定されたため、多くの被害者に経済補償が行われた。だが、反右派闘争は「必要だった」とされたため、名誉回復だけで、経済的補償が行われていない。
 
 関係者によると、一部被害者らが最近相次いで、全「右派」五十五万人に対して、一人当たり二十万元(約三百万円)の補償を行うよう党と政府に要望書を提出した。また、山東大学付属中の元教師、李昌玉氏らは補償を求める署名活動を展開したが、当局の圧力で停止に追い込まれたという。
 
 また、共産党関係筋は本紙に対し、当局は反右派闘争五十年で党への批判が高まることに警戒感を強めており、全国のメディアに対して、反右派闘争に関する報道を禁じる通達が出されていることを明らかにした。
 
 反右派闘争 中国共産党が1957−58年に展開した「ブルジョア右派」への反対運動。被害者は55万人とされるが、300万人との説も。前首相の朱鎔基氏も「右派」として失脚した。直前の56−57年、故毛沢東主席が知識人らの自由な議論を勧めた「百花斉放・百家争鳴」や「整風運動」は、右派や政敵をおびき出すわなだったとの見方もある。
 
※〓は登におおざとへん
 
TITLE:http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20070221/mng_____kok_____002.shtml