- 作者: 別宮暖朗,兵頭二十八
- 出版社/メーカー: 光人社
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 単行本
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またも別宮+兵藤コンビ。しかしこれも良書であった。。。
昔、別宮先生のサイトは漏れの愛読HPだった。世界史的には第一次世界大戦は致命的に重要な出来事であったことを存分に学ばせていただいた。
いっぽう兵藤氏は日本核武装論者で有名であり、ウヨク・米国の回し者の嫌疑を掛けていた。
その別宮先生の大東亜戦争観は衝撃的であった。
この本での主張は「日本は米国を侵略した。中国を侵略していない。」というものだ。
であれば右翼民族派の「アメリカが悪い!」論も、サヨク社会主義派の「日本は中国に悪いことをした」論も否定される。
それは「日米同盟堅持媚中外交糾弾」に都合のよい世界観ではないか!(゜Д゜)ゴルァ!!
・・・でも、漏れは20年以上昔に勉強した頃から、どうも実は日米戦争は少なくとも形式的には日本に非があるのではないか?という疑っていた。また、日中戦争が100%侵略戦争とは考えていなかった。そのモヤモヤがここで一気に払われた。てか、すっかり納得させられてしまいますた。洗脳されてる?>漏れ?
(為念。この二人が従米論者ではないことは米国の戦争犯罪糾弾であきらかなんだけどね。)
支那事変は中国が日本を侵略したのであり、太平洋戦争は日本が米英を侵略したのである。さらに責任の最大な者は満州事変では石原莞爾、支那事変では蒋介石、太平洋戦争では海軍関係者であるが、東京裁判の事実審理ではいずれの解明にも失敗した。[p7]
・はじめに
第Ⅰ部−大東亜戦争はどのように始まったか
・日本海軍はなぜ米国を憎むようになったか
・米海軍の対日戦シミュレーション
第Ⅱ部−大東亜戦争はどのように戦われたか
・真珠湾攻撃
・「イエスかノーか」の山下泰文
・内乱と戦争