日本の戦争力

日本の「戦争力」

日本の「戦争力」

   
小泉ブレーンの話題の本。
「日本の軍事的価値は非常に重い。だから日本は米国にもっと強気に出るべき。」
という主張をしているひと。
ちなみに「靖国護持派」ではない。
   

世評とは逆に、私は小泉首相が専門家の意見を真剣に聞き、直ちに関係省庁に指示したケースをいくつも知っている。(p9)

はじめに
第1章 自衛隊の「戦争力」

1945.09.02 SCAP設立
1950.07.08 警察予備隊発足(75000人)+海上保安庁増員(8000人)
1952.10.15 保安隊発足
1954.07.01 自衛隊発足(16万人)(陸海空=139000人+16000人+6700人)

だから、「戦争に巻き込まれないように行動した」というようなことは、ありえない。それは戦争を回避する意志や手段を持つ国のいうことです。そんな主体性を確保しようとする努力も、日本には見られませんでした。(p32)

・防衛予算約5兆円のうち真水は2兆円だけ。
自衛隊24万人(陸:海:空=6:2:2)
陸上自衛隊15万人、5方面軍10師団3旅団
海上自衛隊4.5万人、5地方隊8護衛隊群
航空自衛隊4.5万人、3方面隊
・パワー・プロジェクション無し=専守防衛以上のことはできない
海上自衛隊 対潜水艦戦能力、掃海能力だけは世界一(⇔揚陸作戦能力などまるでダメ)
航空自衛隊 防空戦闘能力はトップレベ
  
第2章 アメリカへの「戦争力」
在日米軍(陸海空海=1800+4800+14000+16000=36000人=座間・横須賀・横田・沖縄)
・第七艦隊(12000人)
・鶴見・佐世保の燃料庫。広島・佐世保・嘉手納の弾薬庫。

たとえば、湾岸地域に展開した57万余りの米軍が使った燃料と弾薬の8割以上は日本から運ばれたものです。(p114)

日本で米軍が事件や事故を起こすと、アメリカはただちに最高の顔ぶれで謝罪する。ほかの同盟国ではありえないことだ。

   
第3章 テロへの「戦争力」

第4章 イラクにおける日本の「戦争力」
第5章 北朝鮮への「戦争力」
・「厳密な意味での国連軍」は一度も編成されたことがない
・座間に国連軍後方司令部38人→戦時になれば在日米軍=国連軍
・「ソウル火の海」論は北鮮の宣伝。反撃を考えればあり得ない。
  
第6章 日本国憲法の「戦争力」
・海外の研究者は、前文+9条=侵略はしないが理想のために派兵する?
日米安保日本国憲法国連憲章→すでに集団的自衛権は行使されている?