平和憲法と天皇

   
今上陛下は立派だと思う。朝日ジャーナルの連載の頃から思っていたが、ほんとうに心から平和を望まれているのだろう。この点については異論のあるサヨクもあまりいない気がする。
ところで世に倦む日々というのはプロウ中韓の典型的サヨクのブログなのだが、天皇陛下の慰霊の旅についてあまりにも手放しで誉めているので却って興味深く思った。平和憲法の守り神としての天皇陛下。。しかし、これはなにもサヨクの妄想だとばかりは言えないのだ。先帝が極右と極左の双方を嫌い西欧型の立憲君主制=民主制を志向していたのはまず間違いない。そしてその延長に、憲法九条と米軍駐留を天皇が歓迎していたこともほぼ明らかに成りつつある。象徴天皇制のもとでの平和と繁栄。これこそ昭和天皇が望まれたことなのだ。では現在の改憲の動きは「大御心」に適っているのだろうか?真性保守は自らに問うべきだろう。

天皇陛下の平和外交 〓 象徴天皇制の理念を具現化する陛下
   
天皇皇后両陛下のサイパン慰霊のTV報道を見ながら、感じたことを急ぎ書きたくなった。天皇陛下は立派である。この人にはありったけの賛辞を惜しみなく与えられる。
(略)
それにしても天皇陛下は高齢になられてよくお仕事をされる。東奔西走、不眠不休。激務の連続なのに疲れた様子も見せない。小泉首相などよりはるかに激務だろうと思われるが、君子として常に態度を正されていて、見ていて心をうたれることが多い。この天皇日本国憲法象徴天皇制を見事に理念的に現実化された。制度は人によって魂を吹き込まれると言うが、象徴天皇制明仁天皇によって理念的なものになったと言える。今の国会も内閣も日本国憲法が期待する国会や内閣とは程遠い存在であり、ひょっとしたら大日本帝国憲法の国会や内閣以下かも知れない。それ以上に今の日本の国民は下の下で、日本国憲法の想定する国民どころか江戸時代の庶民と同じかそれ以下だと思われる。最低だ。だがこの国の中で唯一天皇陛下だけが日本国憲法が規定している天皇をよく演じている。満点だ。天皇陛下は立派である。何度でも言う。本当にご立派で日本の誇りである。国民として天皇陛下とともに憲法を守ってゆきたい。

TITLE:世に倦む日日
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